『Spotify』を契約してから音楽を聴かなくなったって!?
反対じゃないの? なんたって音楽聴き放題なんだから・・・
でも、『Spotify』「有償版:Premium」を契約して1年以上経ちましたが、音楽を聴く時間が明らかに少なくなりました。
Spotifyを契約してから音楽を聴かなくなった理由を改めて考えてみました。
Spotifyいつでも聴ける!~今聴かなくても!
最初にお断りしておきますが、”Spotify”のサービス自体は画期的で、このサービス自体には大変満足しています。もう”Spotify”以前の時代に戻ることは不可能で今後も”Spotify”を契約し続けるつもりです。
ただ、Spotifyと契約するようになってから、気がついて見ると以前ほど音楽を聴かなくなった自分がいることに気が付いてちょっと不思議に思うようになったのです。
音楽聴き放題のサービスは、音楽ファンにとっては『いつでも聴ける』というありがたい状態を作り出してくれました。
最初のうちは、自分の好きなアーティストの曲をダウンロードしまくっていましたが、そのうちにダウンロードしなくてもWi-fi環境が整っているのでいつでも好きなときに聴けばいいと思うようになり、ダウンロードもしなくなりました。
ちょうど、ご馳走がいつでも目の前にあるとそれほど食欲がわかないのと同じで音楽に対しても『飢餓状態』でなくなっているのかも知れません。
音楽を所有する喜び!~音楽好きのアイデンティティーの喪失
spotify以前と以後の決定的な違いは、音楽を所有するという意識の有無にあると思います。
音楽の記録媒体は、レコード、CDなどの記録媒体が異なっても所有するという行為がありました。
音楽ファンにとっては、何千枚レコードを持っているというのがコレクターの自慢であり満足を高めてくれるものでした。また、自分はこのジャンルのレコードを持っているとか好きなアーティストのレコードは全部持っているなど、所有するレコードの種類によって自分の音楽の嗜好を認識してきました。
私はレコードのアルバムジャケットを部屋に飾って眺めては楽しむというレコード鑑賞をしてきました。

Spotify契約後は、CDを買わなくなりました。これは経済的には大変ありがたいことです。中学生の頃から毎月のお小遣いでレコードを買っていましたから今までの人生で音楽に対する投資はかなりのものでした。
しかし、お金を出したレコードやCDはよく聴くものです。買って聴かないレコードやCDはほぼありません。でも、Spotifyでとりあえずダウンロードした曲は一度も聴いたことがないということもよくあります。
アーティストがこの世に送り出した曲というのは誰のものでもないのですが、レコードやCDになったものを買うと何だか自分だけのコレクションになったような気がするものです。
Spotifyでいつでも聴ける曲は自分のものではない借り物の曲のような気がします。図書館の本が自分の本ではないように、所有欲が満たされないのです。
それでもSpotifyと付き合っていくしかない〜他に選択肢はない!
『Spotify』を契約してから音楽を聴かなくなったことをいくら分析しても、もうSpotify以前の音楽ライフに戻ることはできません。
音楽を楽しむのにこれほど便利なものはないからです。
でも、私としてはSpotify以前の音楽を楽しむ生活を取り戻したいと考えています。
Spotifyの恩恵に預かりながら、音楽を楽しむという本来の目的が揺らぎ始めているのは、音楽聴き放題の時代に取り残されているということなのでしょうか!?
純粋にSpotifyを使ってただ音楽を楽しめればいいのでしょうが、何となくSpotifyとの上手な付き合い方を模索している今日この頃です。
私と同じように便利な音楽ライフを手に入れながらも音楽に対する喪失感を感じている方がいらっしゃったら何か解決策を教えて欲しいと思います。
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