「音楽聴き放題」アプリ花ざかりの昨今、もはや音楽は、スマホで聴く時代になりました。
でも、どうせ聴くなら少しでも「高音質」の音楽を楽しみたいですね。
そこで、今回は、【音楽聴き放題】アプリでダウンロードした音楽を高音質で聴くためのヒント集をご紹介します。
ダウンロードした曲を高音質で聴くための「機器構成」
私の場合は、下記のような機器構成です。
この機器構成が最適とか、推奨というわけではありませんので参考程度に考えてください
(ちなみに、私は「オーディオ・マニア」ではなく、ごく普通の「洋楽オタク」ですので、一般の人が手に入る価格帯のオーデォオ機器を使用しています)。
- 【音楽聴き放題アプリ】”Spotify Premium”
- 【スマートフォン】 ”iPhone 6S Plus” ios 12.3.1″
- 【デジタル・メディア・トランスポート】”Onkyo ND-S10″ ※デジタル音源(デバイス)とアンプのインターフェース
- 【アンプ】 “Onkyo A-9050”
- 【スピーカー】 “Dali zensor1”
<参考>
- 【パソコン】 “Lenova Ideapad330 os windows10”
- 【変換ケーブル】 “SoundWave ライトニング30pin → 8pin変換ケーブル ※ND-S10とiPhoneの接続に使用
【音楽配信用】アプリ側の設定
【音楽配信用】アプリの曲を、ストリーミングやダウンロードしてから聴く場合に、「高音質」にするには、アプリ側の設定が必要です。
“Spotify”の場合には、「無償版」では高音質で聴くことができませんので、「有償版:Premium」で契約する必要があります。
設定の仕方ですが、”Spotify”の「設定」メニューから、「音質」メニューを選んで、音質について「ストリーミング」の場合と「ダウンロード」の場合のそれぞれの音質を設定します。
“Spotify”の推奨値は、「ストリーミング」の場合は、「自動」、「ダウンロード」の場合は、「標準音質」に設定されています。
おそらく、再生速度や、ダウンロード時間を考慮してのことだと思いますが、私は、どちらも「最高音質」にしています。
最高音質にしても、ダウンロード時間はかなり速いです(PCにCDの曲をダウンロードすることを考えたらはるかに速いです)。
デジタル・メディア・トランスポートと「iPhone」の接続
さきほどから、【音楽配信用】アプリから、曲をダウンロードして聴くとお話していますが、”Wi-fi”等インターネットに接続している環境であれば、必ずしもダウンロードする必要はありません。
ただし、”iPhone”をカー・オーディオに接続して、ドライブしながらでも聴きたいので、ダウンロードしておいた方が無難でしょう。
さて、いよいよ、”iPhone”を自宅のステレオ等に接続していくわけですが、ここが一番の難関です。
残念ながら、”iPhone”とステレオ・アンプは直接つなげないので、「デジタル・メディア・トランスポート」(”onkyo”社ではそのように言っています)を介して接続する必要があります。
「デジタル・メディア・トランスポート」は、”onkyo”社の”ND-S10″を例にあげて説明します。
なぜ、”ND-S10″を選んだのかというと、”ND-S10″は、以前販売されていた”ND-S1″の後継機にあたる機種で、実売価格が、”15,000円”とコストパフォーマンスがよく、”ND-S1″にはなかった”iPhone”対応というメリットがあるからです。
よく、オーディオに詳しい方から、”ND-S10″は、”ND-S1″に、”iPhone”対応という機能が加わっただけというマイナー・チェンジでしかないという意見がよせられていますが、Spotify から音源を、 MP3、AAC、WAV、FLAC などの形式に変換しなければならない”iPod”と「最高音質」のままダウンロードできる”iPhone”では、その違いは大きいです。
ここで大事なのは、「デジタル・メディア・トランスポート」と”iPod”および”iPhone”の相性です。
詳しくは、”onkyo”社が提供している「機種別動作確認済みiPod一覧」を参照してください。
簡単にいうと、”ND-S10″の「ドック」(”iPod”や”iPhone”を立てかけるところ)は、”Apple Lightning 30pin”用であるため、実質、iPod nano(第7世代)、iPod touch(第5世代)、iPhone(5以降)は、接続できないということです。
また、”iPhone”でいえば、ios9以降は動作保証していないということです。
「Lightning 30pin → 8pin」変換ケーブルの威力は?
「iPhone4以前」、「ios8以前」というのは、かなり高いハードルですね。
「Lightning pin」の仕様変更は、オーディオ・メーカーとしても、かなりの難題だと思います。
そこで登場したのが、「Lightning 30pin → 8pin」変換ケーブルです。
これなら、物理的には、”iPhone6S Plus”と”ND-S10″を接続することができます。
ところが、”iPhone6S Plus”に”ND-S10″を接続しても、充電すらできません。
どうやら、”iPhone6S Plus”の信号を受信できていないようです。
“onkyo”社のサポート・センターにお願いして、”ND-S10″本体と、変換ケーブルを送って動作確認をしていただきましたが、「Lightning 30pin → 8pin」変換ケーブルの導通は問題ないようでしたが、「機種別動作確認済みiPod一覧」にあるように、”iPhone6S Plus”は、正常に動作しないという検査結果でした。
サポート・センターは、ていねいにも”ND-S10″の上位機種である”ND-S1000″でも同じ環境で動作確認の検証をしてくれました。
結果は、”ND-S1000″でも、正常に動作しないという結果でした。
もう少し予算があるようでしたら、「AVレシーバー」や「ネットワーク・レシーバー」の購入を検討してもよいかも知れません。
詳しくは、下記のサイトを参照してください。
>音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」に対応
パソコンが解決!USB接続
「最高音質」で、「iPhone6S Plus」でも、自宅のステレオでも聴くことをあきらめたくなかったので、いろいろ解決方法を模索していたら、最終的に次の機器構成に落ち着きました。
自宅のデスクトップ・パソコンと、ノート・パソコンにそれぞれ”Spotify”をインストールしました。
と言っても、ノート・パソコンの”Lenova Ideapad330″には、”Spotify”がプリ・インストールされていました。
“Spotify”は、一契約で、5台のデバイスで使用できるので大変ありがたいです。
パソコンの”Spotify”の画面はこんな感じです。

デスクトップ・パソコンの”Spotify”の「デバイスに接続」画面に、「このコンピュータ」と表示されているのが、デスクトップ・パソコンです。
そして、「デバイスに接続」画面に、「再生中のデバイス」とあるのが、”iPhone6S Plus”です。
私が、”Spotify”から曲をダウンロードするのは、”iPhone”のみです。
“iPhone”でダウンロードした曲は、他のデバイス(デスクトップ・パソコンやノート・パソコン)でも、いちいちダウンロードしなくても再生できます。
この機能をつかって、ノート・パソコンと、「デジタル・メディア・トランスポート」”ND-S10″を接続します。
パソコンとの接続は、「ドック」を使用せず、「USB接続」となります。
“iPhone”(ドック接続)と”PC”(USB接続)の切換は、”ND-S10″のボタンひとつで行えます(リモコンでも操作可能です)。
こうして、めでたく”Spotify”の「最高音質」の曲を、ステレオで再生することができました。
「最高音質」って、どうやって聴きわけるの?
ところで、音質ですが、「標準音質」、「高音質」、「最高音質」とどれぐらいの違いがあるのかという問題があります。
この違いがわからないようなら、いろいろ試行錯誤する意味がありません。
私が、いい音だなと思うのは、自宅のアンプ”A-9050″につないだ「スーパー・オーディオCD」対応の”onkyo”社の”C-55VL”で、これまた「スーパー・オーディオCD」の”Eagles”の”Hotel California”をときです。
最初に聴いたときは、体が震えのほどの感激をおぼえました。
ノート・パソコンにダウンロードされた”Spotify”の「最高音質」の”Hotel California”を、USB接続で”ND-S10″を通して(アンプから先は同じ環境です)聴いたときは、「スーパー・オーディオCD」とほぼ同じ感触でした。
結果的には満足のいく音でした。
私は、熟練したオーディオ・マニアではありませんので、音のよさを言葉で表現するのは難しいですが、自分なりに音のよしあしを判断する基準をもっています。
基準というとおおげさですが、「本当にいい音かな」と確かめるときに聴く曲は、”The Beatles”の”Hey Jude”です。
“Ringo Starr”の叩くシンバルの音がどう聞こえるかが試金石です。
シンバルの音が、くもっているのは論外で、より乾いているか、金属的な音がするかがポイントです。
みなさんも、自分なりの基準をもっていると、音質の違いを聴き比べるのに便利だと思います。
>これらの曲をいい音で聴いてみましょう!~JBL Flip5購入レポートはこちら
