【洋楽】おすすめアルバム~”Velvet Vault” : “Karen Souza”(カレン・ソウサ)

ジャズ入門

ロック・ファンのみなさまに、ロック・ファンの目線でジャズの魅力とおすすめのアーティストとそのアルバムをご紹介したいと思います。

今回、ご紹介するアルバムは、”Karen Souza”:(カレン・ソウサ)の”Velvet Vault”です。

アルバム”Hotel Souza”では、オリジナル曲や、ジャズ・スタンダード・ナンバーなどで、あの低音のヴェルベット・ボイスを駆使して”Karen Souza”の世界を表現しました。

そして、”Essentials”、”Essentials Ⅱ”の2枚のアルバムでは、ロックの名曲をジャズ・テイストにアレンジしたカバー曲集をリリースする試みもしてきました。

そして、本アルバム”Velvet Vault”では、これまでの”Karen Souza”の世界観を損なうことなく、さらに音楽の幅を広げる進化をみせています。

曲目リスト

  1. I Fall in Love Too Easily
  2. Don’t Let the Sun Go Down on Me
  3. I’m Beginning to See the Light
  4. Valerie
  5. I’m Not in Love
  6. You Got That Something
  7. In Between Days
  8. In the Blink of An Eye
  9. Walk on the Wild Side
  10. Angel Eyes
  11. Kids

“Rock’n Roll Lullaby”を歌ってほしい!

1曲目の”I Fall in Love too Easily”:

“I Fall in Love too Easily”「すぐに恋におちるひと」っていますよね。

いいえ、私たちのことです。

“Karen Souza”の歌声とあの独特の歌い方に、一瞬でとりこになってしまいます。

2曲目の”Don´t Let The Sun Go Down On Me”:

原曲は、”Elton John”によるものです。

ヴェルベット・ボイスで、包み込むように歌っていて、”Karen Souza”の世界を完全に造り上げています。

他のアーティストの作品をカバーして、まるでオリジナル曲であるような自身の世界観へと昇華させる能力は、さながら「幻影旅団の団長」(HUNTER×HUNTER参照)のようです。

3曲目の”I’m Beginning to See the Light”:

最初にこの曲を聴いたときに、これから、こういう曲も歌ってほしいと思いました。

明るい曲調に、彼女の新しい可能性を感じました。

まさに、灯り(魅力)が見え始めた思いです。

4曲目の”Valerie”:

新しい灯りを見つけたと感心している暇もなく、またまた、新鮮な驚きが待っていました。

清々しいほどの爽やかさで、歌う”Karen Souza”も悪くないですね。

ますます、”Karen Souza”の楽しみ方が広がってきたようです。

5曲目の”I’m Not in Love”:

“10cc”の名曲で、”Diana Krall”をはじめとする数多くのジャズ・アーティストによってカバーされています。

原曲が素晴らしいので、あの歌声と雰囲気で”Karen Souza”が歌うのですから、それは魅力的なのは当然ですが、”10cc”と言えば”I’m Not in Love”というステレオ・タイプの構図がちょっと残念です。

もっと、”Karen Souza”に歌ってほしい”10cc”の曲があります。

“Rock’n Roll Lullaby”です。

きっと、その相乗効果は計り知れないものがあるでしょう。

7曲目の”In Between Days”:

オリジナルは、ニュー・ウェーブ系のバンド”The Cure”のちょっとパンキッシュな曲”In Between Days”です。

オリジナルが、ニュー・ウェーブであろうが、パンクであろうが、”Karen Souza”の世界に引き込んでしまえばこっちのものです。

どんな食材でも、みごとに調理するのが一流のシェフです。

オリジナルのアップ・テンポの中にあって、美しいメロディーの部分を活かして、スローなバラードに仕上げています。

9曲目の”Walk On The Wild Side”:

“The Velvet Underground”から、ソロに転身した”Lou Reed”の作品です。

“Velvet”つながりの選曲ではないと思いますが、あっと驚きの選曲です。

しかし、もっと驚いたのは、そのアレンジです。

原曲よりもアップ・テンポで、しかもサンバのリズムです。

前奏が聞こえてきたときには、このアレンジでどうやって歌うのかた思いましたが、そこは、”Karen Souza”、何事もなかったかのようにさらっと歌いのけました。
しかし、”The Cure”や”The Velvet Underground”と、”Karen Souza”の音楽の幅は広いですね。

>”Karen Souza”に関する記事はこちらから

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