ロック・ファンのみなさまに、ロック・ファンの目線でジャズの魅力とおすすめのアーティストとそのアルバムをご紹介したいと思います。
今回は、映画音楽を通してジャズに親しんでいただくのにピッタリな”Nicki Parrott”(ニッキ・パロット)のアルバム”The Look of Love”をご紹介します。
誰もが知っているお馴染みの曲が、ジャズのアレンジでどのように変わっていくのか、お楽しみに!
映画音楽でジャズに親しんで!
まずは、映画「スター誕生」の主題歌の”The Man That Got Away”:「行ってしまった男」です。
前奏のサックスの音色が艶やかで、このアルバムの”Nicki Parrott”の歌声は、いつもより少しセクシーに感じられます。
続いては、映画「カサブランカ」の挿入歌の”As Time Goes By”:「時のたつまま」です。
味のあるピアノの演奏が随所に聴ける美しい仕上がりです。
他にも、”Burt Bacharach”:(バート・バカラック)の作品が2曲収録されています。
表題曲の”The Look of Love”(ジェームス・ボンド映画「007 カジノ・ロワイヤル」の主題歌」と”Raindrops Keep Fallin’ on My Head”(「明日に向かって撃て」の挿入歌で邦題は、「雨にぬれても」)です。
“Nicki Parrott”も、偉大なる作曲家”Burt Bacharach”に、敬意を払っているのか、「遥かなる影~バート・バカラック・ソング・ブック」というアルバムも発表しています。
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偉大な作曲家「バート・バカラック」のソング・ブック
前述のアルバム「遥かなる影~バート・バカラック・ソング・ブック」は、偉大な作曲家のバート・バカラックの名曲がずらりと並んでいます。
バカラックの美しいメロディーと、”Nicki Parrott”の少し可愛らしい優しい歌声は相性抜群です。
どの曲も、”Nicki Parrott”のために書かれたのではないかと感じられるほどの出来映えです。
前述の映画音楽2曲の他にも、”Workshy”がカバーした”I Say A Little Prayer” (邦題:小さな願い)や、”Naked Eyes”がカバーした”Always Something There to Remind Me”など聴きどころ満載の一枚です。
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ジャズで聴く「カーペンターズ」の世界
ソング・ブックといえば、カーペンターズのカバー集のアルバム「イエスタディ・ワンス・モア~カーペンターズ・ソング・ブック」もおすすめです。
誰でが知っているカーペンタースの名曲をジャズ・サウンドで楽しむことができます。
表題曲に選んだ”Yesterday Once More”ですが、歌詞にも出てくるように、”Waitin’ for my favorite songs”と歌われていますが、”Nicki Parrott”にとってもお気に入りの一曲なのでしょう。
続いて、”We’ve Only Just Begun”ですが、”Nicki Parrott”も、「カレン」の歌声が好きだと言ってるように、ジャズ・アレンジでも自然と、カーペンターズの曲がジャズ色に染まっているように感じます。
アルバムの最後に収録されているこの”Close to You”が、もっともジャズ・テイストを感じさせるアレンジとなっています。
しかも、その試みは完全に成功と言える出来映えです。
これほど、ジャズ色を出しても曲の美しさを完全に保つのは、アレンジの見事な点はあるでしょうが、これまた偉大な作曲家”Burt Bacharach”のソング・ライティングの力なのでしょう。
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