ロック・ファンのみなさまに、ロック・ファンの目線でジャズの魅力とおすすめのアーティストとそのアルバムをご紹介したいと思います。
今回、ご紹介するアルバムは、”Norah Jones”:(ノラ・ジョーンズ)の”The Fall”です。
デビュー・アルバムの”Come Away with Me”から、2作目の”Feels Like Home”、3作目の”Not Too Late”と音楽の幅を少しずつ広げてきましたが、この4作目の”The Fall”の変化に比べれば、それはちょっとしたマイナー・チェンジに過ぎなかったのかも知れません。
本作での変貌ぶりは、我々ロック・ファンにとっては、大いに歓迎すべきものでしす。
ロック路線の兆しは、前作のアルバム”Not Too Late”の”Thinking about You”などでも感じましたが、ここまでの変化は予測できませんでした。
曲目リスト
- Chasing Pirates
- Even Though
- Light As A Feather
- Young Blood
- I Wouldn’t Need You
- Waiting
- It’s Gonna Be
- You’ve Ruined Me
- Back To Manhattan
- Stuck
- December
- Tell Yer Mama
- Man of the Hour
ロック・スター”Norah Jones”の誕生
1曲目の”Chasing Pirates”:
最初にこの曲を聴いたときには新鮮な驚きをおぼえました。
聞こえてくるサウンドは、まぎれもなくロック・ミュージックです。
アルバムを通じて、弾けるようにポップな曲調は、ベース・ギターのときにはうねりながら、歌うように膨らみながら弾けるリズムでした。
2曲目の”Even Though”:
弾けるベース・ギターに加えて、”Norah Jones”の曲の中では今までに聴いたことがないほど強烈なドラムスの音が、このアルバムがいかにロックよりなのかに気づかされます。
3曲目の”Light as a Feather”:
曲名に反して、重く感じるのは曲調だけではなく、ろうろうと流れるチェロの旋律によるものかも知れません。
“Oasis”の”Wonderwall”(アルバム”What’s the Story morning Glory”に収録)が思い浮かんできます。
4曲目の”Young Blood”:
駆け抜けるような疾走感、ほとばしる高揚感こんなエネルギッシュな”Norah Jones”を誰が想像したでしょうか。
5曲目の”I Wouldn’t Need You”:
前作の”Not Too Late”でも聞かせてくれたカントリー・ミュージック調の曲です。
ライブ会場で観客が”Sexy”と声をかけていましたが、本当に”Sexy”なシンガーになりました。
楽曲の美しさ、”Norah Jones”のオーガニックな歌声に心が休まります。
8曲目の”You’ve Ruined Me”:
同じピアノの弾き語りの曲でも、今までの”Norah Jones”の曲と趣きが違うと感じます。
スモーキーな歌声が特徴的でしたが、より自然な歌い方でも、従来から持っている心安らぐような感覚は少しも衰えることがありません。
ライブ会場はリビング・ルーム?
ところで、このアルバム”The Fall”のデラックス版には、”Live at the Living Room”と表記されているライブ音源が何曲か収録されています。
本アルバムの収録曲は、”It’s Gonna Be”、”Waiting”、”You’ve Ruined Me”の3曲です。
“It’s Gonna Be”のライブ音源です。
リビング・ルームで聴いているようなアット・ホームな雰囲気を味わえたでしょうか。
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