ロック・ファンのみなさまに、ロック・ファンの目線でジャズの魅力とおすすめのアーティストとそのアルバムをご紹介したいと思います。
今回、ご紹介するアルバムは、”Norah Jones”:(ノラ・ジョーンズ)の”Not Too Late”です。
デビュー・アルバムの”Come Away with Me”で、ジャズの新境地を開拓した”Norah Jones”でしたが、セカンド・アルバムの”Likes Like Home”で音楽の幅を広げ、ついにこのサード・アルバム”Not Too Late”では、”Norah Jones”の新境地を切り開いた感があります。
癒し系のほんわかと心温まる”Norah Jones”の世界に新たに妖艶さが加わり、新しい魅力がほとばしっています。
曲目リスト
- Wish I Could
- Sinkin’ Soon
- The Sun Doesn’t Like You
- Until The End
- Not My Friend
- Thinking about You
- Broken
- My Dear Country
- Wake Me Up
- Be My Somebody
- Rosie’s Lullaby
- Not Too Late
こんな妖艶な”Norah Jones”見たことがない!
1曲目の”Wish I Could”:
ピアノの弾き語りのイメージが強い”Norah Jones”ですが、この曲では、アコースティック・ギターとチェロのシンプルな楽器構成で、女性コーラスとのハーモニーが時折聴けるすがすがしい楽曲となっています。
2曲目の”Sinkin’ Soon”:
“Oasis”の”The Importance Of Being Idle”(アルバム”Don’t Believe the Truth”に収録)を思わせるようなけだるい雰囲気の曲調に、艶やかなトランペットの音色が聞こえてきます。
さらに、妖艶なのが”Norah Jones”の歌声です。
こんな表情の歌声は、過去2枚のアルバムでは聴くことができませんでした。
さすがは、”Norah Jones”です。まだまだ秘めた魅力が眠っていそうです。
4曲目の”Until the End”:
“Norah Jones”らしい彼女の王道の楽曲のように思えますが、落ち着いたゆったりとした曲調こそ従来のものですが、ギターやベース・ギター、ドラムス、電子ピアノの音はほのかにロックの香りを感じます。
6曲目の”Thinking about You”:
4曲目の”Until the End”が、従来の”Norah Jones”のサウンドにロックぼい味付けがされている感じでしたが、この曲”Thinking about You”を聴く限り、よりロックへ触手が動いているような気がします。
しかし、今後彼女が発表される作品から考えると、それはほんの入り口にすぎないことがわかります。
7曲目の”Broken”:
スロー・ワルツ調の美しい楽曲で、弦楽器の使い方が非常に巧みです。
音楽のジャンルの拡大はとどまるところを知りません。
9曲目の”Wake Me Up”:
カントリー・ミュージックまで飛び出してきました。
前作のアルバム”Feels Like Home”に収録されていた”The Long Way Home”もそうでしたが、カントリー・ミュージックを歌う”Norah Jones”の歌声はたくましく思えます。
12曲目の”Not Too Late”:
アルバムのラストを飾るのは表題曲の”Not Too Late”です。
ピアノ弾き語りスタイルや、心安らぐ曲調が”Norah Jones”らしく、ラストを飾るのにふさわしい曲です。
![]() | 新品価格 |

コメント