【洋楽】おすすめアルバム~”Never Never Land” : “Jane Monheit”(ジェーン・モンハイト)

ジャズ入門


ロック・ファンのみなさまに、ロック・ファンの目線でジャズの魅力とおすすめのアーティストとそのアルバムをご紹介したいと思います。

今回、ご紹介するアルバムは、”Jane Monheit”:(ジェーン・モンハイト)の”Never Never Land”です。

“Jane Monheit”のボーカルが素晴らしいのは言うまでもありませんが、それを支えるバンドの演奏も聴きごたえ十分です。

特に、ピアノとサックスのジャズらしい粋な演奏には要注目です。

曲目リスト

  1. Please Be Kind
  2. Detour Ahead
  3. More Than You Know
  4. Dindi
  5. Save Your Love For Me
  6. Never Let Me Go
  7. My Foolish Heart
  8. I Got It Bad (And That Ain’t Good)
  9. Twisted
  10. Never Never Land

ボーカルと楽器演奏の絶妙な関係

1曲目の”Please Be Kind”:

こうした軽やかな曲のときには、”Jane Monheit”は実にさらりと歌い上げます。

肩の力をぬいて、十分に余力を残して歌うさまは、歌唱力の高さを物語っています。

ピアノの演奏も、ジャズらしい心地よい流れるような響きです。

さすがだと感じたのは、ピアノ・ソロのときには、聴かせどころとばかりに魅力的な演奏を披露するのですが、ボーカルが入るとあくまでも引き立て役に徹するところです。

ボーカルとの絶妙な関係が見事です。

2曲目の”Detour Ahead”:

やはり、このアルバムでも、”Jane Monheit”の歌のうまさが自然と際立ってしまいます。

このようなスローなテンポの曲で、しかもピアニシモの部分でさへも、彼女の美声は凛としています。

艶のあるサックスのソロと、”Jane Moneheit”の美しい歌声が、しっとりとした楽曲にうまく溶け込んでいます。

4曲目の”Dindi”:

もともと、素晴らしい楽曲も、”Jane Monheit”が歌うと、さらにすぐれた楽曲に感じられます。

“Jane Moneheit”の歌声に女性コーラスがかさなり、サックスの音に、フルートの音がかさなり、やわらかな曲の雰囲気を紡いでいます。

7曲目の”My Foolish Heart”:

最強の楽曲と最強のジャズ・ボーカリストの組み合わせ、このアルバムのハイライト曲だと思います。

間奏のサックスのソロで、「チェッカーズ」が始まったのではないかと、ちょっとハラハラしました。

8曲目の”I Got It Bad And That Ain’t Good”:

曲が始まり1分以上、無伴奏の状態で”Jane Monheit”が歌い続けます。

まるで、バンドのメンバーが”Jane Monheit”の歌声に聴きいってしまって、思わず演奏するのを忘れてしまったかのようです。

それほど、彼女の歌声は美しく、その歌唱力はずぬけています。

そのお返しと言わんばかりに、サックスのソロが気をはいています。

10曲目の”Never Never Land”:

このアルバム・タイトルにもなっている”Never Never Land”や”Over the Rainbow”など正統派の楽曲を歌うときには、別次元の歌のうまさを見せつけます。

聴きなれたいつもの曲を、格調高い作品に仕上げてしますのが、”Jane Monheit”の実力です。

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