ロック・ファンのみなさまに、ロック・ファンの目線でジャズの魅力とおすすめのアーティストとそのアルバムをご紹介したいと思います。
今回、ご紹介するアルバムは、”Halie Loren”:(ヘイリー・ロレン)の”Heart First”です。
このアルバムは、ジャズ・オーディオ・ディスク大賞で「金賞」を受賞した作品ですので、ジャズ・ファンの間でも評価の高い作品です。
スタンダード・ナンバーや、ポップス調の曲など多彩な曲に加えて、”Halie Loren”の甘すぎず、ハスキー過ぎない幅広いファン層に支持される歌声が楽しめる充実の内容です。
曲目リスト
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- A Woman’s Way
- C’est Si Bon
- Waiting in Vain
- Sway
- Heart First
- My One and Only Love
- Felling Good
- All of Me
- Tender to the Touch
- Taking a Chance on Love
- Lotta Love
- In Time
- Smile
- Crazy Love
ジャズ・オーディオ・ディスク大賞「金賞」の人気と実力
1曲目の”A Woman’s Way”: アコーディオンの軽やかな音色が、お洒落なパリの街を連想させます。
“Halie Loren”の程よい甘さと、さらりとした艶やかさが、優しい曲調ととてもよく調和して穏やかな感じに仕上がっています。
さらりとした曲調ですが、この秀逸なアルバム”Heart First”と”Halie Loren”の魅惑の歌声の世界に聴衆を引き込むには十分にインパクトのある一曲です。
2曲目の”C’est Si Bon”: アラスカ州出身の”Halie Loren”ですが、実に滑らかなフランス語で歌います。
彼女の歌声とフランス語の発声方法とは、とても相性が良いのかも知れません。
3曲目の”Waiting In Vain”: ゆるやかなテンポで、少し気だるいような雰囲気を漂わせながら、適度の妖艶さを見せながら心地良い歌声は、とても魅力的です。
特に、曲後半の”I Don’t Wanna”と繰り返す部分は、この上ない愛らしさを感じさせます。
5曲目の”Heart First”: 表題曲でもあるこの曲は、ゆったりとしたピアノの演奏に寄り添うようにして、しっとりと歌い上げています。
9曲目の”Tendet to the Touch”: アルバム中、最も華やかな曲で、とてもノリの良い曲です。
“Halie Loren”自身もとても楽しんで歌っている感じが伝わってきます。
自身が楽しむだけではなく、聴衆を楽しませようとする高いエンターテインメント性をも感じさせます。
東京の「コットン・クラブ」でも彼女のライブも開催されましたが、この美貌、この歌声、この演奏を間近に聴けるのですから、そこは極上の空間であったと思います。
10曲目の”Taking a Chance of Love”: 多くのジャズ・アーティストが取り上げているスタンダード・ナンバーです。
ゆるやかなテンポで”Halie Loren”の歌声や、歌唱法が効果的に表現された感じに仕上がっていると思います。
12曲目の”In Time”: 美しい楽曲をより一層引き立てているのは、チェロの音色でしょう。
そして、”Halie Loren”の幅広いファン層に支持される歌声がより、曲の彩を深めています。
軽快な曲も、美しく聴き入ってしまいそうな曲も実にうまく歌いわけている実力は、数々のジャズの賞を獲得している証です。
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