ロック・ファンのみなさまに、ロック・ファンの目線でジャズの魅力とおすすめのアーティストとそのアルバムをご紹介したいと思います。
今回、ご紹介するアルバムは、”Norah Jones”:(ノラ・ジョーンズ)の”Feels Like Home”です。
前作のデビュー・アルバム”Come Away with Me”で、ジャズの新境地を切り開き、「生き馬の目を抜く」ような喧騒とした大都会「ニューヨーク」にあって現代人の心を癒す歌声を披露し、多くのファンの支持を集めました。
そして、セカンド・アルバムにあたる”Feels Lile Home”では、確立した自身の音楽スタイルにカントリー・ミュージックなど、さらに音楽の世界を広げる試みがなされています。
曲目リスト
- Sunrise
- What Am I to You
- Those Sweet Words
- Carnival Town
- In the Morning
- Be Here to Love Me
- Creepin’ in
- Toes
- Humble Me
- Above Ground
- The Long Way Home
- The Prettiest Thing
- Don’t Miss You at All
カントリー・ミュージックも取り入れた音楽性の拡がり
1曲目の”Sunrise”:
デビュー・アルバムでも聴くことができたほんわかとして落ち着きのある歌声に加えて、さわやかな風が吹き抜けるような爽快さを感じることができる曲です。
2曲目の”What am I to You”:
1970年代の古き良き時代のロック・ミュージックの雰囲気が漂ってくるような曲調です。
今までの”Norah Jones”の曲にはあまりなかったギターとドラムのロックぼい音が特徴的です。
3曲目の”Those Sweet Words”:
曲全体の印象が美しく”Sweet”な一曲です。
特に、ピアノが奏でるメロディーと、”Norah Jones”と女性コーラスが重なり合うハーモニーが聴きどころです。
4曲目の”Carnival Town”:
前曲の”Those Sweet Thing”でも、女性コーラスとのハーモニーにふれましたが、こちらのハーモニーの美しさは、前曲の比ではありません。
ゆったりと流れるように進行する曲は、本当に心にしみわたります。
下記の動画では、フルートのソロ演奏が聴けますが、アルバム・バージョンでは、バイオリンのソロ演奏が聴けます。
どちらも、楽曲の美しさにとても馴染んでいます。
7曲目の”Creepin’ in”:
本作のアルバム”Feels Like Home”でもっとも注目すべき曲は、この”Creepin’ in”でしょう。
完全なカントリー・ミュージックを”Norah Jones”が歌うのが新鮮な驚きをおぼえます。
この曲の存在によって、本作”Feels Like Home”の音楽の幅が大きく広がったと感じます。
11曲目の”The Long Way Home”:
“Tom Waits”(トム・ウエイツ)のカバー曲です。
原曲は、”Bruce Springsteen”(ブルース・スプリングスティーン)が憧れたといわれるほどの”Tom Waits”のしゃがれた声が印象的な曲ですが、”Norah Jones”の歌声で美しい楽曲に仕上がっています。
ただ、”Norah Jones”の歌声も、”Tom Waits”に敬意を払っているのか、いつもよりもやさしさのなかにも力強さを感じます。
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