正しいヱビスビールの飲み方(ヱビスビール記念館来館日誌)

天皇陛下の即位を祝うパレードが行われた11月10日の日曜日に、恵比寿ガーデンプレイスにある「ヱビスビール記念館」に行ってきました。
クリスマス・シーズン到来ということで、恵比寿ガーデンプレイスにも、クリスマス・ツリーとともに、Baccarat社の”ETERNAL LIGHTS” -「歓びのかたち」が飾られていました。

Baccarat社は、フランスの世界的なシャンデリアのメーカーですが、このBaccarat社製の「ヱビスビール特製」のビア・グラスが、エビスビール記念館の管内のショップでも販売されていました。

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ヱビスビール2種試飲付きガイド・ツアー

「ヱビスビール記念館」は、11時が開館時間ですが、11時30分の本日2回目のガイド・ツアーに参加しました(1回目のツアーは、11時10分からです)。

入場料は無料ですが、ガイド・ツアーは、500円です。

ただし、ヱビスビール2種類の試飲付きですので、絶対にお得です。

ツアーの構成は、前半に20分間の展示施設のガイドと、後半20分間のテイスティング・タイムの計40分間です。

前半20分間のガイドで、ヱビスビールと日本のビールの歴史をたっぷりと学びました。

今でこそ、「サラリーマンの命の水」と言われるほど、庶民の間でも広く飲まれるようになったビールですが、日本で最初に販売されたビールの値段は、1本20銭したそうです。

当時「かけそば」の値段が1杯2銭でしたので、ビール1本の値段が、かけそば10杯に相当したそうです。

今の貨幣価値でいうと、1本3,000円程度だということです。

つくづく、今の世の中は幸せだと感じます。

そして、庶民には高嶺の花だったビールをなんとか普及させたいと考えたのが、「ビア・ホール」でした。

このビア・ホールというのは和製英語で、東洋のビール王と呼ばれている「馬越恭平」氏のアイデアで生まれたものです。

「馬越恭平」氏の銅像が、「ヱビスビール記念館」のエントランスの横に鎮座されていました。

展示スペースには、当時のビア・ホールを再現した模型が飾られていました。

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しかし、戦争によってビールと庶民は、引き裂かれることになってしまいました。

日中戦争が始まり、日本が戦時体制に入ると物資が不足する中、ビールも配給の対象となり、各社の商標は廃止され、「麦酒」の文字と用途、会社名のみが書かれた統一ラベルに切り替えることとなりました。

当時の統一ラベルが貼られていた味気ないデザインのビール瓶も展示されていました。

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現在の嗜好を凝らしたデザインのラベルとは大違いですね。

ところで、ラベルのデザインといえば、「ヱビスビール」のラベルに描かれている「恵比寿さま」に通常のものと、「レア恵比寿さま」のバージョンがあることを知っていますか。

もともと、「恵比寿さま」は、幸運の神さまですが、釣り上げた鯛が、通常バージョンの一匹に対して、二匹の「ラッキー恵比寿」というラベルがあるようです。

ショップに行くと、2種類のラベルの「ヱビスビール」が並べて置いてあるので、比べてみることができます。

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よく見ると、左のラベルの恵比寿さまの両側にそれぞれ鯛の尻尾が見えます(写真が微妙すぎてすいません)。

至福のヱビスビールのテイスティング・タイム

20分間の展示のガイドを聴いていると、もう「ヱビスビール」を飲みたい衝動を抑えることができません。

お楽しみのテイスティング・タイムです。

ガイド・ツアーに参加した20名程度の方々と一期一会の乾杯です。

私のテーブルのむかいに座った方は、このツアーに90回以上も参加した強者でした。

ツアー・ガイド参加後は、テイスティング・サロンで、さまざまな「ヱビスビール」を飲むことができるということも教えてくれました。

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テイスティングの種類は、「スタンダード・ヱビス」と「琥珀ヱビス」の2種です。

ビア・サーバーから注がれた「ヱビスビール」には、よく見ると3つの層ができていました。

「フロスティミスト」といわれる、泡とビールの境界にできる、もうひとつの層で構成されています。

このフロスティミストができることがおいしいビールの証だそうです。

実際に飲んでみて、これほどおいしい「ヱビスビール」は今までに飲んだことがないと心底思いました。

きめ細かい泡が、とてもクリーミーで、その口あたりは、”Jane Moneheit”の歌声の如くでした。

やはり、ビール・サーバーのビールだからこんなにおいしいんだと感心していると、ツアー・ガイドの「ブランドコミュニケーター」の方が、「缶ビールでもおいしく飲めますよ。」と言ってくれました。

「試しに、今から私がついでみます。」と実演してくれました。

ビールを注ぐときのコツは、3回にわけて注ぐことだということです。

最初に注ぐときは、缶をグラスの位置から大きくはなして勢いよく注ぎます。

ビールの泡がグラスの7割近くを埋め尽くします。

そして、次に、ビールの泡が少しおさまったら、今度は、もう少しグラスに近づけてゆっくりと注いていきます。

さらに、時間をおいてから、最後に泡とビールが3対7になるようにゆっくりと注ぎます。

すると、泡がグラスのふちをこえてせり出してきました。
「ここ、シャッターチャンスですよ。」と言われて、あわてて撮ったのが下の写真です。

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そして、つぎおわったグラスを飲み干したのは、ツアー・ガイド参加者のじゃんけん大会の勝者です。

テイスティングのサーバーから注がれたビールと同じおいしさだという感想をのこしていました。

「あ~。飲んでみたかったな~」。

もはやテイスティングの域をこえて、ランチ・タイムへ

テイスティング・タイムでは、「ブランドコミュニケーター」の方が、黒ビールの「ヱビス プレミアム ブラック」などのヱビスビールのラインナップを紹介してくれました。

その中で、今まで缶ビールでも飲んだことのなかった「華 みやび」が気になって、ビール・サーバーで飲んでみたくなりました。

テイスティング・サロンに行けば、飲めるということ聞いたので、ツアー終了後に、妻といっしょに行ってみることにしました。

つまみに、「ソーセージ4種の盛り合わせ」と「3種類のチーズの盛り合わせ」、「ジャーマン・ポテト・サラダ」をたのみました。

ビールは、もちろん「ヱビス 華 みやび」です。

それと、ビア・カクテルもたのんでみました。

アップル・ジュースを加え、レモンのスライスを添えたフルーツの香りと味を楽しめるおしゃれな一杯でした。

ソーセージとチーズもとてもおいしくて、テイスティングというよりも、普通に食事をしていました。

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恵比寿駅の発車メロディーは、「第三の男」

テイスティングも終わり、再び、管内の展示をツアー・ガイドの説明を思い出しながら、妻とゆっくり見て回りました。

展示の最後に、オルゴールが置いてありました。

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手回しのオルゴールで、回すと「ヱビスビール」のテーマ・ソングの「第三の男」が流れてきます。

「第三の男」といえば、あのチェンバロのような独特の音色のチターが使われていることで有名ですね。

その「第三の男」が、「恵比寿駅」の発車メロディーで使われているそうですが、内回りと外回りとでは、発車メロディーが微妙に違うということを、ガイド・ツアーで聞きました。

そんなことを思いながら、帰途、「恵比寿駅」へと足を運びました。

ほろ酔い加減のいい気分で、ふわふわと恵比寿の街を俯瞰しながら、まるで、すべるように恵比寿駅にたどり着きました。

(気のせいです。恵比寿スカイウォークに乗っているだけです)。