インドの楽器「シタール」が洋楽にあたえた影響

万物流転の思想

“Norah Jones”の父親がシタール奏者「ラヴィ・シャンカル」ということで、”The Beatles”の”George Harrison”がインド音楽に傾倒していったというお話をさせていただきました。

”George Harrison”自らがシタールを演奏して、”The Beatles”で最初にシタールが使われたのは、”Rubber Soul”の”Norwegian Wood”ということにもふれさせていただきました。

しかし、”Norwegian Wood”の中でのシタールの役割は、単に西洋音楽の中に東洋的なスパイスを効かせたという程度のものでした。

本格的に、インド音楽を意識した曲作りは、次作のアルバム”Revolver”に収録されている”Love You To”から始まります。

そして、最高傑作との呼び声の高いアルバム”Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”の”Within You Witout You”へと結実していきます。

“The Beatles”解散後、ソロ活動を始めた”George Harrison”は、これまで以上にインド音楽へと傾倒していくのかと思いきや、ソロ活動後に発表された作品では、シタールが起用された形跡はなく、インド音楽も影を潜めたという感じがします。

しかし、ソロ活動3作目の3枚組の大作”All Things Must Pass”に、”George Harrison”の精神世界が表現されていると思います。

音楽の表現としてのインド音楽は影を潜めていても、彼の精神世界には、東洋思想である「諸行無常」と重なる”All Things Must Pass”という言葉が深く息づいているのだと感じます。

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シタールはギターを超えられないのか!?

もうひとつ、「シタール」と聞いて思い出すのは、”10cc”の”Listen with Your Eyes”(アルバム”Ten Out of 10″に収録)です。

歌詞の中に、”I Don’t Like Sitar, It Don’t Touch Guitar”というフレーズが出てきますが、「僕は、シタールが嫌い、だってギターにはかないっこないからさ」と一見西洋音楽礼賛とも思われるどっきりとした内容です。

>”10cc”に関する記事はこちらから

>アルバム”Ten Out of 10″に関する記事はこちらから

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ウィット好きの”10cc”のことだから逆説的な意味もあるかも知れません。

なんせ、アルバム”Bloody Tourists”の収録曲”Reds in My Bed”のタイトルの意味は、「ベッドの上の共産主義者」で、”I Don’t Like Your Philosophy”と歌っているほどですから。

>アルバム”Bloody Tourists”に関する記事はこちらから

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いずれにしても、”10cc”の言葉を額面通りにとらえるのは、少々危険かも知れません。

なぜなら、彼らの代表曲の不朽のラブ・ソングのタイトルは、”I’m Not in Love”ですから。

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