全部おすすめしたい!
やっぱり、”Fossil Fuel“ (Single collection)もおすすめしておきます。
(自分が迷ってます・・・)
「とりあえず、シングル特集のアルバムをすすめておこう」という楽な方に流される気持ちを切り替えて、おすすめアルバムの紹介をしていこうと思います。
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“XTC”は、本当におすすめの1枚を選ぶのが難しいです。
きっと、”XTC”ファンがアルバムの人気投票をしても、その意見は分かれると思います。
アルバム紹介~どれをおすすめするか迷う理由
どうして、こんなにおすすめするアルバムを迷うのかと言うと、”XTC”のアルバムの一枚一枚に個性があり、特定の音楽性がだんだんに進化したり、または、ピークを迎えたりしているわけではないからです。
個々のアルバムの詳しい説明は、アルバム紹介のカテゴリに任せるとして、アルバムの概要にさっとふれてみたいと思います。
前衛的なサウンド”Drums & Wires”
1作目、2作目とパンクやニュー・ワェーブといったジャンルに分類されてきた”XTC”ですが、3作目の”Drums & Wires”では前衛的なサウンドを展開し、彼らの音楽性の分岐点となりました。
その中でも、次作の黄金ロック”Black Sea”につながる魅惑のメロディーがチラチラ見え隠れするアルバムとなりました。
>アルバム”Drums & Wires”に関する記事はこちらから
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はじけロック”Black Sea”
“XTC”の4作目にあたる”Black Sea”は、もっともロック色が鮮明なアルバムです。
演奏にも勢いがあり、はじけた感覚が痛快です。
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最高傑作の呼び声高い”English Settlement”
“XTC”の5作目にあたる”English Settlement”は、アコースティック・ギターを多用したアルバムです。
「アコースティック・ギター」=「柔らかな音」という方程式は、このアルバムでは成り立ちません。
アルバム全体が研ぎ澄まされた音で満たされていて、アコースティック・ギターの音色はより鋭利な音の世界へ聴くものを導いていくのです。
>アルバム”English Settlement”に関する記事はこちらから
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幻想的で牧歌的な”Mummer”
“XTC”の6作目にあたる”Murmmer”は、前作から、よりアコースティックな音が強まり、”Colin Moulding”の最高傑作である”Wonderland”に象徴されるような幻想的なサウンドが展開されます。
牧歌的な曲もあり、落ち着いた感じの曲が並びます。
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“実験的な問題作”Big Express”
“XTC”の7作目にあたる”Big Express”は、最初に”XTC”を聴いてみようという人にはお勧めしません。
シングル集の”Fossil Fuel”で肩慣らしをしてから挑戦して見て下さい。
何度も聴いているうちにだんだん好きになってくるアルバムです。
10作目の”Nonsuch”からだんだん過去のアルバムに遡っていくのもよい手だと思います。
>アルバム”Big Express”に関する記事はこちらから
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“お祭りポップの玉手箱”Oranges & Lemons”
“XTC”の9作目にあたる”Oranges & Lemons”は、絢爛豪華ポップ・センス大爆発のアルバムです。
大ヒット曲”Mayor Of Simpleton“が収録されています。
>”アルバム”Oranges & Lemons”に関する記事はこちらから
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“洗練されたポップ”Nonsuch”
“XTC”の10作目にあたる”Nonsuch”は、”Oranges & Lemons”の流れをくみながらも、その音はより洗練され、落ち着いたポップ・ソングとなっています。
ただ、1曲目の”Ballad Of Peter Pumpkinhead“は、文句なしの黄金ポップ・ソングです。
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それでも”Skylarking”をおすすめする理由
美しく棘もない
“Skylarking” は、美しい曲が多いです。
しかも、”XTC” 特有の毒性は希薄です。
そんなところを、上級”XTC”ファンは、プロデューサーの “Todd Rundgren” が矯正しすぎて、”XTC”のとんがった感性がポキリと折れてしまったと感じている人もいると思います。
実際に、プロデューサーの “Todd Rundgren”とメンバーの”Andy Partridge”の間で、アルバムの方向性において、かなりの確執があったようです。
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名盤への橋渡し
“Skylarking”の重要なところは、発表の時期です。
“The Big Express”と”Oranges & Lemons”の間にあることです。
前作の”The Big Express”は、本当に玄人ごのみのアルバムです。
私も、”All You Pretty Girls“ をよく口ずさんでいます。
ただ、このアルバムは、実験的すぎて万人向きではありません。
(XTC自体万人向けではありませんが・・・)
このまま、”The Big Express”の延長線上のアルバムを作り続けると、”XTC”は、ひと握りのファン以外からは、見向きもされないバンドに陥る危険があったと思います。
“Todd Rundgren”の見事な舵取りがなければ、その後の、名盤”Oranges & Lemons”、”Nonsuch”は誕生しなかったでしょう。
組曲のような序曲
アルバム”Skylarking”は、”Summer’s Cauldron“~”Grass“~”The Meeting Place“と美しい曲の3連続で始まります。
特に、”Summer’s Cauldron”~”Grass”の曲の橋渡しはシームレスで見事です。
“The Beatles”の”Abby Road”のB面(古い! LP世代しかわからない)メドレーを彷彿させます。
“XTC”のアルバムに共通するところは、前半飛ばしすぎ(それだけ、冒頭によい作品が多いのですが・・)の節があるのですが、この”Skylarking”は、後半にも、もうひと山あります。
“Earn Enough for Us” 、”Big Day” です。
まるで、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番の第3楽章で、もうひと山あるがごとくです。
もう一人の天才ライター
最後に、”The Big Express”の前作である”Mummer“にある”Wonderland” は、もうひとりのソングライターの”Colin Moulding“の最高傑作です。
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