ディスコでヘビー・ローティション
デビュー当時、その人気は飛ぶ鳥を落とすような勢いで、若者はみな彼らに熱狂し、そして崇拝したものです。
ディスコ(ちょっと懐かしくも古臭い響きです)では、”Bad Boy”が、同じく一世風靡した”Romantics”の”Talking in Your Sleep”と競い合うようにかかっていました。
“Bad Boy”だけでなく、”Young Guns”、”Wham rap (Enjoy What you Do?)”と、「ダンスせよ!」とばかりのノリのいい曲が次々と発表されました。
ただ、”George Micheal”は、ただの勢いだけのやんちゃボーイではありませんでした。
その後のソングライターとしての才能は、めきめきと頭角を現し、留まるところを知りません。
クラブ・トロピカーナへようこそ!
その片鱗は、アルバム”Fantastic”の中でも、芽生えていました。
“Club Tropicana”です。
一言でいって「クールです」。
虫の音から始まり、車から降りて、いざお目当ての”Club Tropicana”に馳せ参じるはやる気持ちを抑えきれないような靴音が続きます。
(”Roxy Music”の”Love is Drug”を連想させます)
やがて、軽快なベースの音が、あなたを”Club Tropicana”に誘うのです。
曲のセンスも抜群です。やはり、”George Micheal”は、只者ものではありません。
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クリスマス・ソングの定番
そして、”Young Guns”は、成熟し、不朽の名作”Careless Whisper” 、”Last Christmas”などの情感たっぷりの大人の歌を生み出していきます。
“Last Christmas”は、クリスマスには欠かせないポップ・ソングとなりました。