“Midge Ure”で花開く”Ultravox”
“John Foxx”率いる”Ultravox”と言いたいところですが、私がおすすめるのは、”Midge Ure”率いる”Ultravox”です。
ご多分に漏れず、創設時のリーダーが脱退する”Joy Division”現象というのか、”Genesis”、”Fleetwood Mac”、”Depeche Mode”と枚挙に暇がありません。
>”Joy Division”、”New Order”に関する記事はこちらから
“John Foxx”時代と比べて、”Midge Ure”時代の”Ultravox”は、幅広い音楽ファン層に受け入れられるポップ・ミュージックであり、実際、商業的にも成功しました。
エレクトリック・ポップなのにギター・サウンド炸裂
そのような訳で、今回おすすめするのは、アルバム”Quartet”、”Lament”の2作品、とりわけ、”Ultravox”の中でも私が最も好きな”One Small Day”が収録されている”Lament”を強く推します。
まずは、”White China”、”Visage”(”Midge Ure”が在籍していたバンド。アルバム”Beat Boy”に収録されていた”Casuality”が最高にカッコいい)かと思わせるようなビートの刻み方で始まるこの曲は、「ポップ路線で行きますよ」と宣誓するかのようなアルバムの幕開けです。
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続く、”One Small Day”、エレクトロリック・ポップに分類されているはずのバンドが、のっけからギターがかき鳴らされます。
「やっぱりポップ路線で行くからね」と高らかに宣言され、圧倒的な楽曲の構想力が聴く者を魅了するのです。
とどめは、”Dancing With Tears In My Eyes”、やはりギターサウンドが炸裂する極上エレクトリック・ポップです。
躍動感溢れる2曲の後で、穏やかで美しい曲”Lament”に浸ってみてください。
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前作”Quatet”で大きな舵切り
以上、アルバム”Lament”を眺めてきましたが、前作の”Quartet”においても、よりポップなサウンドが芽生えています。
と言うよりも、これまでの「テクノ」「ニューウェーブ」路線から「ポップ」路線へと大きく舵を切った転換点ともなるアルバムです。
その代表的な曲が、”Reap The Wild Wind”です。
うっとりするような美しい曲ですね。
間奏のキーボードのメロディーも最上級のサウンドです。
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