【洋楽】おすすめのアーティスト~”U2″

洋楽アーティスト紹介

迷ったらこの1枚「おすすめのアルバム」は、”The Unforgettable Fire” です。

“U2″の原点とも言える”War”

“The Unforgettable Fire”の前作であるアルバム”War”のバックボーンを語る上では無視できない曲”Sunday Bloody Sunday”があります。

北アイルランドで起きた「血の日曜日事件」を題材にした曲です。

アイルランド出身である”U2″にとって、この事件は決して触れずにはいられない出来事だったのでしょう。

このアルバム”War”は、”U2″の曲想を語る上で非常に重要なアルバムです。

そして、現在の”U2″の音を形作ったのが、次作のアルバム”The Unforgettable Fire”なのです。

>アルバム”War”に関する記事はこちらから

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鬼才”Brian Eno” のプロデュース

プロデューサーに、元”Roxy Music”の”Brian Eno”を迎え、”U2″が鬼才によって、前衛的なバンドに改造されてしまうのではないかと不安視するロック・ファンも少なからずいたと思います。

(仮面ライダーがショッカーのアジトで、改造手術を施されているシーンを連想したのは、私一人ではないでしょう。)

しかし、その不安も杞憂に終わり、”U2″の良さは、消されることなく、出来上がった曲を聴くとその音もいい意味での緊張感を醸し出すものでした。

>”Roxy Music” に関する記事はこちらから

“The Edge” のキレキレのギター炸裂

安心したところで、アルバム “The Unforgettable Fire”の曲紹介といきましょう。

まず、特筆すべきは、”Pride (in the Name of Love)” です。

のっけから、”The Edge”のキレキレのギターで始まります。

“Bono” が押し殺すように静かに歌い始めるのですが、「このままでは決して終わらない」というただならぬ雰囲気がみなぎっています。

そして、その時は、ほどなく訪れます。

サビの部分で、”Bono”のボーカルまでもが、炸裂します。

あまりにしびれて身動きがとれなくなります。

(現に、この曲の”PV”では、聴衆の子供達が身動きひとつせず、聴き入っています。)

そして、表題曲である”The Unforgettable Fire”ですが、もうプロデュースしていないはずの、”Steve Lillywhite” の面影がチラチラと浮かんでくるようなキーボードの音色が、アイルランド、スコットランドあたりの音を感じさせます。

さらに、”Bad”。

“Pride (in the Name of Love)” 同様に、”The Edge”の何かが起こりそうな雰囲気がプンプンのギターソロで始まり、”Adam Clayton”のベースギターと、”Larry Mullen Junior”のドラムが加わるとその緊張感は一気に高まってきます。

このアルバムで、”The Edge”のギターの切れにさらに磨きがかかり、すべてのものを切り裂くような(ルパン3世の五右衛門の刀ぐらいの切れ味)凄みを感じます。

>アルバム”The Unforgettable Fire”に関する記事はこちらから

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“魂の叫び

“The Unforgettable Fire”以降の、”U2″も、非常に良い曲を書いていますね。

次作アルバムの”Joshua Tree” でも、”With or Without You”など、新たな境地に達したような感じがします。

静かでゆっくりとしたテンポの曲でも、十分に力強さを感じさせる心に突き刺さる曲です。

>アルバム”Joshua Tree”に関する記事はこちらから

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さらに、”Angel of Harlem”(アルバム”Rattle and Hum”(邦題:魂の叫び)に収録)、緊張感が解き離れて、気負いがなくなっても、アルバム・タイトル通り、「魂の叫び」に相応しい曲です。

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“観客動員数はギネス級

ところで、”U2″のライブは、驚異的ですね。

ライブの観客動員数は、歴代の動員数ベスト3を、”U2″のライブが独占しているそうです。

(ちなみに、4位は、”Pink Floyd”らしいです。)

確かに、見ていて、聴いていて鳥肌が立つぐらい感動しますよね。

この2つのライブ映像を見れば、納得するはずです。

“ノーベル文学賞の最右翼

特に、”Sunday Bloody Sunday”の間奏部分で、”Bono”が、聴衆に語りかける姿は、「マーティン・ルーサー・キング」公民権運動の演説時の「マーティン・ルーサー・キング」です。

彼こそ、”Bob Dylan”に続く、ノーベル文学賞(ノーベル平和賞もダブル受賞も夢ではない)の次期最有力候補者ではないでしょうか。

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