迷ったらこの1枚「おすすめのアルバム」は、”Heartbeat City” です。
たくさんのヒット曲がある”The Cars”ですが、躍動感のある”You Might Think”と、ひたすら美しいバラード “Drive”の2枚看板が、このアルバムに収録されています。
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You Might Think
まず、”You Might Think”ですが、当時MTVにPVが何度も流れていました。
映像も随分と楽しめる内容でした。
初期の代表曲、”Candy-O”の頃と随分音も様変わりましたね。
当時は、指一本でも弾けそうなキーボードを中心に、ギターが乗っかているというような印象でしたが、”You Might Think”では、完全にギターがどっしり座っていて、”Drive”しています。
(ボーカルも、初期の頃は、”Benjamin Orr”が担当していることがありましたが、”I’m Not the One” 、”Shake It Up” 、”Magic”など主要なヒット曲は、”Ric Ocasek”が担当しています。
これによって、”The Cars”の多様性もますます拡がっていったことと思います。)
Drive
そして、もう一方の”Drive”です。
こちらのPVは、コミカルな”You Might Think”と打って変わって、「渋い」一品に仕上がっています。
“I’m Not the One”の美しさを超え、真っ向勝負の正当派バラードです。
ボーカルは、再び、”Benjamin Orr”で、味のある歌いぶりに、「面目躍如」といった感じですね。
皆さんもそう思いませんか(”You Might Think (So)”)。
さらに、”Heartbeat City”には、前述の”Magic”も収録されています。
指一本の初期のキーボード奏法から進歩して、両手でしか繰り出せないような豊なコードを奏でています。
ギターも、メロディーに乗っかってただ刻んでいるという印象はなくなり、完全に溶け込んでいます。
バンドの音も、初期の頃よりも随分と厚く豊になったと思います。
メロディーも美しく、サビの部分も、”Ric Ocasek”のメランコリックな歌声によくコーラスも絡んでします。
ただ、音も厚くなり、バンドとしてのサウンドも、より豊になった”The Cars”ですが、ピコピコ電子音の初期の時代から、メロディー・ラインの美しさには、卓越したものがあり、十分堪能できる曲が多くあります。
そのポップ・センスが、”Since You’re Gone”(アルバム”Shake it Up”に収録)で結実し、この”Heartbeat City”へと繋がっていくのです。
>アルバム”Shake It Up”に関する記事はこちらから
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