迷ったらこの1枚「おすすめのアルバム」は、”I’ts Better to Travel” です。
センセーショナルなデビュー
「えっ! こんなにたくさんいいアルバムを出しているのに、なんで、デビューアルバムなの?」という声が聞こえてきそうです。
そうです。
本当にいいアルバムをたくさん出しています。
“Swing Out Sister”は、”Breakout”で華々しくミュージック・シーンに登場し、まさに、ブレイクしました。
あまりのセンセーショナルな幕開けに、このバンドも栄枯盛衰の激しいミュージック・シーンの中で、「ゆく川の流れは絶えずして、・・・久しくとどまりたるためしなし」となりそうな予感がしました。
そして、私の予感は見事にはずれ、ご存知のとおり、今の今に至るまで活躍し続けています。
“Swing Out Sister”のセンセーショナルな点は、「オシャレ」なところだと思います(私の中では、「オシャレ系」のバンドと呼んでいます)。
かつて、「ハードロック」、「ヘビー・メタル」、「テクノ・ポップ」、「パンク」という様々なジャンルの中で、「オシャレ」などという形容詞を冠したジャンルはあったでしょうか。
これは、ファッション誌のPVか?
“Breakout”の、PVを見てみると、まるで、”VOGUE”の中から抜け出してきたような、ボーカリストの “Corinne Drewery”が躍動しています。
ホーン・セッションのブラスの音も、「オシャレ系」ミュージックの幕開けのファンファーレのように聞こえてきます。
“Corinne”の声も”Tres bien”ですね。
さて、話をアルバム”I’ts Better to Travel”に戻しましょう。
圧巻は、”Breakout”ですが、”Twilight World”もかなりの出来映えですね。
“Corinnre”の伸びやかな歌声が、軽やかなパーカッションとマッチして、しっとりと歌い上げています。
そして、”Fooled by A Smile”曲自体の仕上がりがとてもいいですね。
「オシャレ系」ソングのスタンダードになりそうな曲です。
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アルバムのご紹介
本当は、ここで、”Swing Out Sister”の魅惑のアルバム群を詳しくお話したいところですが、各アルバムの紹介は、アルバム紹介のカテゴリーを見ていただくことにして、概要のみをお伝えします。
“Kaleidoscope World”
大ブレークしたデビュー・アルバムの後で、その真価が問われる注目のアルバムでしたが、もはや流行りとは無縁の地に足が着いた普遍的な音楽の価値を感じさせます。
万華鏡のように華やかで美しい”Swing Out Sister”の「音の万華鏡」の世界が繰り広げられます。
>アルバム”Kaleidoscope World”に関する記事はこちらから
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“Get in Touch With Yourself”
万華鏡のように華やかで美しい世界が”Kaleidoscope World”なら、この”Get in Touch With Yourself”は、ポップ・ミュージックから、上質なサウンドへの昇華と言えるでしょう。
ポップ・ミュージックに飽き足りない音楽ファンが待ち望んでいたアーティストとしてまた進化しました。
>アルバム”Get in Touch With Yourself”に関する記事はこちらから
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“The Living Return”
R/B男性ボーカル・グループの作品、”La La (Means I Love You)”をカバーし、自分たちの音楽の色に染め上げてしまうほど”Swing Out Sister”の音というものが確立してきました。
ウッド・ベースやコンガなどの楽器を起用し、楽曲の良さに加え、演奏技術の向上も感じます。
>アルバム”The Living Return”に関する記事はこちらから
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“Shapes & Patterns”
成熟した大人の”Swing Out Sister”の魅力をたっぷりと堪能することができます。
ジャズ・テイストの芽生えがほんのり感じられる新たな”Swing Out Sister”の世界が待っています。
日本での大ヒット曲、”Now You’re Not Here”(邦題:あなたにいてほしい)が収録されています。
>アルバム”Shapes & Patterns”に関する記事はこちらから
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“Filth & Dreams”
これまでのポップな音は、少し抑えめにして、”Sugar Free”「砂糖抜き」のちょっと苦味を効かした大人の音に変貌してきました。
まさに、”Filth and Dreams”清濁併せ飲むといった成熟した音楽が展開されています。
>アルバム”Filth & Dreams”に関する記事はこちらから
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“Somewhere Deep in the Night”
ひとつのテーマ(主題)が、アルバムのあちらこちらに散りばめられ、アルバム全体がひとつの曲のような統一感があります。
そのテーマを、曲のハイライト部分にもうまく忍び込ませたりする技法は、凝りに凝っています。
うっとりするような夢心地のサウンドがアルバム全体に漂っている大人の上質な作品です。
>アルバム”Somewhere Deep in the Night”に関する記事はこちらから
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“Where Our Love Grows”
“Swing Out Sister”史上、もっとも幸福感漂う心温まるアルバムです。
前作までのアルバムで、楽曲の素晴らしさが十分に評価され自信を深めた”Swing Out Sister”の余裕の音楽表現がここにあります。
聴けば、心が満たされる、幸福感に包まれるアルバムが、”Where Our Love Grows”です。
>アルバム”Where Our Love Grows”に関する記事はこちらから
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“Beautiful Mess”
“Swing Out Sister”の”Corinne Drewery”と”Andy Connell”のメンバー2人が、初めて自らプロデュースしたアルバムです。
ほとんどの曲が最初のテイクで、決着がついたという自然の流れでレコーディングが完成しました。
しかし、その完成度は、神がかり的で、前作までの素晴らしい曲の数々を軽く凌駕してしまうほどの出来映えです。
>アルバム”Beautiful Mess”に関する記事はこちらから
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完全におまけ 万華鏡の世界
ところで、2枚目のアルバムに”Kaleidoscope World”というのがありますが、本当に、”Swing Out Sister”の音楽は、ジャズあり、ソウルあり、ラテン・ミュージックと多彩で、さながら「万華鏡」のような世界ですね。
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完全に余談ですが、私の住んでいる静岡県に、「虹の郷(さと)」(伊豆市)というテーマパークがあります。
出典:伊豆市観光情報
実際に乗れる蒸気機関車が園内を走っています。
「イギリス村」と「カナダ村」という2つの駅を結んでいます。
出典:伊豆市観光情報
そこのカナダ村に「万華鏡館」があり、本格的な万華鏡や、変わった万華鏡が展示されていて実際に見ることができます。
出典:伊豆市観光情報
出典:blog.livedoor.jp
本格的なものは、大変美しく思わず声をあげてしまうほどです。
出典:アメーバブログ
近くにお越しの際には、是非よって見て下さい。
私は、カナダ村のみやげ店で、中にビーズなどの中味が何もはいってない「あなた色に染まる」万華鏡を購入しました。
この万華鏡で世界を覗くと、身近なあらゆるものが、万華鏡として楽しめます。
きっと、”Swing Out Sister”の目を通して見ると、あらゆるものが、万華鏡のようにきらびやかに見えるのでしょう。
これからも、きっと活躍してくれるでしょう。
今度の予感は是非的中してほしいと思います。