こんなにうまくなるもの?
前作が、”Second Flight”(”Pilot”だけに・・・)でしたから、本作は、3枚目ということになるんでしょう。
高校生の時(30数年前)に、友人が、「このバンド、前作から飛躍的にうまくなったな~」と感心していたのを今でも憶えています。
そのときは、バンドの演奏技術の向上に着目している友人の方に感心しました。
あれから、30数年、デジタルリマスター版のCDで聴き比べてみると演奏技術の進歩を改めて実感しました。
“Second Flight”が発表されたのが、1975年、この”Morin Heights”は、翌年の1976年ですから、わずか1年です。
この1年間にいったい、何があったのでしょうか。
上質ロックの宝庫、”Pilot”作品
金字塔の土台はここで完成 “Second Flight”
2作目の”Second Flight”も、結構いい曲入ってます。
“january”、”Call Me Round” など、いい曲が目白押しです。
ポップ・ミュージックの「金字塔」とも言える”Morin Heights”の土台は、このアルバムで作られました。
>アルバム”Second Flight”に関する記事はこちらから
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黄金ポップ・ソング “Morin Heights”
ただ、”Morin Heights”は、別格です。
“Second Flight”もキャッチーで魅力的なポップ・ソングがぎゅうぎゅうに詰まっていましたが、”Morin Heights”は、音楽史上に残る名盤ですから、比べる相手が悪すぎます。
“Second Flight”をはるかに凌駕する絶品のポップ・ソングが目白押しです。
名曲の数々は、”Canada”や、5~7曲めの”The Mover”、”Penny in My Pocket”、”Lies And Lies”など挙げればきりがありません。
とりわけ、”Penny in My Pocket”は楽曲全体がすばらしいです。
後半のギターソロには、心底、酔いしれます。
「とにかく心地よい。」、「いつまでも聞いていたい。」、「”King Crimson” の “In the Court of The Crimson King (邦題:クリムゾンキングの宮殿)”の”I Talk to the Wind (邦題:風に語りて)”の後半部分のフルートのソロのようだ。」そんな感想が聞こえてきそうです。
King Crimson I Talk To The Wind 投稿者 Selvilicadde
>アルバム”Morin Heights”に関する記事はこちらから
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時代を超えて輝きを放つ極上ポップ・ソング
しかし、これほど前に作られた曲が、今聴いていても少しも輝きを失っていないのは驚きです。
我々ロックの語り部が、後世に残しておかなければという使命感に駆られるバンドです。