【洋楽】おすすめのアーティスト”INXS”(インエクセス)

洋楽アーティスト紹介

迷ったらこの1枚「おすすめのアルバム」は、”Kick” です。

個性派ぞろいのオーストラリア・アーティストの中でも、ひときわ存在感のあるロック・バンドが、INXS(インエクセス)ではないでしょうか。

潔いほど爽快で、キレがあり、メリハリが効いたそのサウンドは、聴くたびに高揚感をおぼえます。

なかでも、このアルバム”Kick”を中心に前後の作品となった”Listen Like Thieves”と”X”を加えた3部作は、”INXS”の絶頂期の作品であり、魅力的な作品がひしめいています。

それは、まるで”Blur”の3部作”Modern Life is Rubbish”、”Parklife”、”The Great Escape”の怒涛の3作品にも似た勢いを感じさせます。

>”Blur”に関する記事はこちらから

ほぼベスト版

アルバム”Kick” は、前作の”Listen Like Thieves”で確立した”INXS”の音楽スタイルを踏襲し、さらに芸術の域に達するような完成度の高い曲をひっさげてのリリースとなりました。

アルバムを通して聴いてみると、これはベスト・アルバムか、シングル・コレクションかと思い紛うほどの名曲がずらりと並んでいることに驚かされます。

実際に、2枚組として発表された”INXS”のベスト・アルバム”INXS The Very Best”の中に、このアルバム”Kick”から、7曲もの曲が収録されています。

The Very Best

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前作の”Listen Like Thieves”の一曲目”What You Need”で、完璧にロック・ファンの心を捉えた”INXS”のサウンドは、このアルバム”Kick”の収録曲の”New Sensation”で、見事に再現されています。

胸のすくような、潔いまでの爽快感が伝わってきます。

そして、”INXS”をロック・バンドから、アーティストへと飛躍をとげたのが、”Mystify”と”Never Tears Us Apart”でしょう。

とりわけ、”Never Tears Us Apart”は、ジャズ・アーティストにカバーされるなど、楽曲のすばらしさは、”INXS”の作品の中でも群をぬいているように思われます。

>アルバム”Kick”に関する記事はこちらから

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前作の”Listen Like Thieves”の大ヒットで、築き上げたバンドのスタイルと、その音楽性が評価されたことへの自信と、とめどなくあふれる豊かな創造力を武器に、”INXS”の名曲はこの時期に量産されました。

バンドの方向性を確立させた一枚

バンドの方向性を確立させたといえる一枚が、アルバム”Listen Like Thieves”です。

いや、”What You Need”一曲で、バンドの方向性を確立させたといっても過言ではないでしょう。

“Listen Like Thieves”以前の”INXS”は、バンドのメンバー自身も、自分たちの音楽性とは何かというテーマを模索していたのではないでしょうか。

それが、この”What You Need”で、完全に、吹っ切れたという印象があります。

まさに、「必要としていたもの」は、これだったという感覚でしょうか、メンバーの演奏に迷いのようなものは、微塵も感じられません。

アルバムでは、この”What You Need”に続き、表題曲の”Listen Like Thieves”、Kiss The Dirt (Falling down the Mountain)”と続きますが、この3曲を聴くと、彼らは自身の音楽性を手に入れたのだと確信できます。

>アルバム”Listen Like Thieves”に関する記事はこちらから

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バラードにも挑戦

アルバム”Listen Like Thieves”や、次作の”Kick”で、メリハリの効いた胸のすくようなロック・サウンドを確立した”INXS”ですが、その自信と余裕からでしょうか、アルバム”X”で、そんなイメージをやすやすと塗り替えるバラード曲も展開しました。

“By My Side”です。

このアルバム”X”においても、名曲を生み出す神通力はまだまだとどまるところをしりません。

>アルバム”X”に関する記事はこちらから

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確立した音楽スタイルを打ち破る!

アルバム”Listen Like Thieves”で、音楽スタイルを確立し、続く”Kick”、”X”のアルバムで、その音楽性を貫き、多くのファンの心を魅了した”INXS”でしたが、このアルバムで、絶頂期のうちに、自らその音楽性を打ち破ることになりました。

このアルバムに収録されている”Beautiful Girl”は、その音楽性を確立したと言っていい”What You Need”からは想像もつかない音です。

しかし、この”Beautiful Girl”や”Baby Don’t Cry”などの穏やかな曲も、一時代を築いたアーティストだけが行き着ける境地なのかも知れません。

>アルバム”Welcome to Wherever You Are”に関する記事はこちらから

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どこか懐かしい「ニュー・ウェーブ」

“INXS”の音楽スタイルを確立したのは、彼らの5枚目のアルバム”Listen Like Thieves”でしたが、彼らの人気を決定づけたのは、4作目のアルバム”Swing”に収録された”Original Sin”です。

当時の売れっ子プロディーサーのNile Rodgers「ナイル・ロジャース」が手掛けた作品で、ダンサンブルなエレクトリック・ポップ調の曲でした。

曲自体は、キャッチーで、前奏からして斬新で、一級のエレクトリック・ポップだったといえます。

ただ、曲の良さとは裏腹に、”INXS”らしさは、あまり感じられません。

作品自体、Nile Rodgers「ナイル・ロジャース」の作品という気がします。

(そのため、”INXS”が、”What You Need”を世に送り出したときに、迷いから吹っ切れたと印象を強くもちました。)

こうした曲は、”INXS”ではなく、”Visage”に任せておけばよいでしょう。

当時、”INXS”は、ニュー・ウェーブというジャンルのカテゴリーに分類されていたような気がします。

皮肉なもので、「ニュー・ウェーブ」という語感や、その音楽スタイル自体も、今となっては懐古調なものに感じます。

くどいようですが、”Orginal Sin”は、エレクトリック・ポップとしては非常によい曲です。一級品です。

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