【洋楽】おすすめのアーティスト~”Genesis”(ジェネシス)

迷ったらこの1枚「おすすめのアルバム」は、”And Then There Were Three” です。

邦題は、「そして3人が残った」です。

近況報告みたいなアルバム・タイトルになりました。

ポップ路線へ舵を切る

バンドのフロントマンの “Peter Gabriel”が脱退し、前作の”Wind & Wuthering”では、遠慮がちに”Peter Gabriel”テイストを引継ぎながらも、ぎりぎりプログレッシブ・ロックの体裁を保っていた”Phil Collins”はじめ新生”Genesis”でしたが、ギターリストの”Steve Hackett”もさらに抜け、このアルバムで、完全にポップ路線に舵を切りました。

(人によっては、”Wind & Wuthering”でも十分ポップではないかという昔ながらの”Genesis”ファンもいることでしょう)

しかし、その後の”Genesis”は、ポップ路線に舵を切りすぎて、”Invisible Touch”(アルバム”Invisible Touch”表題曲)などは、すでにプログレッシブでもなんでもなくなってしまったような印象を受けます。

ソロになった”Phil Collins”は、”You Can’t Hurry Love”(邦題:恋は焦らず)をカバーして大ヒットを飛ばしました。

(2曲ともとても良い曲なのは、間違いありません。)

というわけで、一度、ポップ路線に舵を切った”Genesis”は、再びプログレッシブ路線に舵を戻すことはありませんでした。

これを、私は、「プログレッシブ・ロック→ポップ路線不可逆性の法則」と呼んでいます。

よく、考えてみると、プログレッシブというのは、もともと「革新」という意味なので、プログレッシブに回帰するというのも変な話です。

プログレッシブ・ロックというのは、”King Crimson” 、”Pink Floyd”が活躍した時代の音楽の一つのジャンルを指すのであって、今の時代でも、革新的な音楽というのは絶え間なく生み出されているのでしょう。

そう言えば、当時あれほど、斬新な音に聞こえた”Pink Floyd”の”Time” 、”Money”(ともに、アルバム “Dark Side of the Moon”(邦題:狂気)の収録曲)も、今聴けば、十分ポップで、わかりやすい(けっして、難解ではない)曲だと感じます。

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それは、曲そのものが、陳腐化したのではなく、大衆を創造主のレベルにまで引き上げた結果だと思います。

それこそが、ロックに新しい風を吹き込んだ革新者、先駆者の功績だと思います。

このアルバムは「踏絵」か?

そして、私自身が、プログレッシブ・ロック談義に舵を切りすぎて、アルバム紹介の不可逆性の罠から抜け出せないところでした。

話を、アルバム”And Then There Were Three”に戻しましょう。

このアルバムの、ラストの曲”Follow You Follow Me”この曲が、基準です。

この曲を聴いて、「もうプログレでもなんでもない」と感じているあなたは、昔からの”Genesis”ファンです。

“Wind & Wuthering”以前のアルバムをこよなく愛しているのでしょう。

>アルバム”Wind & Wuthering”に関する記事はこちらから

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この曲を初めて聴いて、”Invisible Touch”や、”You Can’t Hurry Love”に比べて「ちょっと苦ティブ(ちなみに私の造語です)」に感じた人は、”Wind & Wuthering”以前のアルバムは聴かなくてもよいでしょう。

“Follow You Follow Me”、「踏み絵」みたいな曲です。

このアルバムには、その他にも、いい曲ありますね。

“Burning Rope”の前奏のキーボードも印象的ですし、間奏のギターのソロも哀愁を誘います。

幻想的で美しいメロディーと”Phil Collins”歌声が実によくマッチしていますね。

(もう、”Phil Collins”は、”Easy Lover”なんて曲は、歌わなくてもいいんです。

ちょっと言い過ぎました。

曲自体はいい曲です。)

この曲は、私の中では、このアルバム中のベスト・ソングです。

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ただ、どちらの派でも、このアルバムを聴き続けた人は、”Genesis”のどちらかの方向(プログレッシブ時代に遡るか、ポップ路線に進むのか)に必ずや、進み続けるでしょう。

実は、私は、断然プログレッシブ派です。

できれば、”And Then There Were Three”のポップ度合いで留まって欲しかった一人です。