迷ったらこの1枚「おすすめのアルバム」は、”Throw the Warped Wheel Out” です。
おとぎの音楽の錬金術師
“Simple Minds”と並ぶスコットランド出身のバンドです。
スコットランド民謡(作曲者もわかっている珍しい民謡です)に、「蛍の光」という曲がありますが、「民謡」にしてこのクオリティー。
バックボーンが違いますね。
“Simple Minds” にしても、”Fiction Factory”にしても、そのメロディーの美しさは神がかり的なものがあります。
さて、おすすめの1枚の”Throw the Warped Wheel Out”ですが、当時、”Fiction Factory”のアルバムは、この1枚限りだと思っていました。
(その後、2枚目のアルバム “Another Story”の存在を知りました。)
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恐らく、多くの人が、「(ヒット曲の)”(Feels Like) Heaven” のバンドだ」という印象でしょうが、このアルバムを聴いてみると、他にもいい曲あることにきっと気づくはずです。
確かに、”(Feels Like) Heaven” は、「美しい」、「ひたすら美しい」いつまでもその輝きを失わない洗練された曲です。
しかし、”Fiction Factory”を “(Feels Like) Heaven”だけのバンドと決めつけるのは、あまりにも惜しいです。
“First Step” を聴いてみて下さい。
もっと、いい曲を探求するための「最初の一歩」を踏みだしてみて下さい。
他にも、”Fiction Factory”の魅力に気がついてもらえると思います。
それでも、疑り深い人は、”Panic”はどうでしょう。
「なんでこんないい曲に気がつかなかったんだろう」。
もう「パニック」になってきましたね。
そして、”Tales of Tears”「やはり、”(Feels Like) Heaven” だけじゃない」と確信に変わるはずです。
本当にいい曲がたくさん散りばめられています。
そう言えば、当時、購入した”(Feels Like) Heaven” の12インチシングル(記憶が少し曖昧です)のB面に入っていた “This is” という曲が、ポップだけどちょっとセンチメンタルな曲だと感じました。
ちょっと気になる曲です。
今、思えば80年代の洋楽のシーンは、綺羅星のように現れては、消えていくバンドが多い時代でした。
そのような中で、今、聴いてもいい曲だなとか、たまにまた聴いてみたくなる曲というのは、そう多くはないでしょう。
その中の一つのバンドが、”Fiction Factory”です。
おまけコーナー
※時間のない人は割愛してください
ところで、日本の童謡も、スコットランド民謡に決して負けてはいません。
日本には、”Super Positive”童謡があります。
「チューリップ」です。
エンディングの歌詞に「どの花見ても綺麗だな」という歌詞がありますが、ひとりひとりがかけがえのない素晴らしい存在なのだということを讃歌しています。
日本の将来を担う子供たちに、「君たちは誰もがとっても価値ある存在なのだよ」と勇気を与えてくれる応援歌です。
“Fiction Factory” の曲も、「どの曲聴いても綺麗だな」と感じる美しいものばかりです。
いろいろなバンドが存在する音楽界の中で個性が光るバンドのひとつです。