ルックス以上にイケているのは?
“Duran Duran”(デュラン・デュラン)と聞くと、「まえだまえだ」(松竹芸能所属)を思わせる(誰も思わない・・・)ネーミングの、最強の「イケメン集団」のバンドと連想するのは無理のないことです。
しかし、それでは、あなたにとっても非常に「MOTTAINAI」(by ワンガリー・マータイ)し、彼らも浮ばれないでしょう。
ルックスが、あまりにカッコいいのは、仕方ないとしても、曲の方は、ルックス以上に「イケて」います。
Music Videoの申し子
アルバム”Rio”は、キャッチーでセンスが良くカッコいい曲のオン・パレードです。
その代表的な曲が、”Hungry Like the Wolf”です。
“PV”も物語性があり、まさに”Music Video”時代の申し子といった感じです。
同じく、表題曲の”Rio”も、”Hungry Like the Wolf”と双璧をなす一曲です。
さらに、”My Own Way”で、これでもかと、カッコよさと演奏技術を見せつけます。
ただ、あまりに華々しい曲の影に隠れて一見目立たない存在のように思える”New Religion”や、”Save A Prayer”でさへも確固としたメロディー・ラインを持った美しい曲もあることを忘れてはいけません。
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難解な音だけど、耳には優しい
“Rio”前後のアルバムも、かなりいいです。
前作”Duran Duran”(セルフ・タイトル)では、”Girls on Film”(邦題:グラビアの少女)と”Planet Earth”が秀作でしょう。
この2曲を聴いただけで、楽曲の良さは十分証明されったことと思います。
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次作の”Seven And The Ragged Tiger”では、”New Moon On Monday”と”Union Of The Snake”が注目曲です。
アルバム”Rio”の各曲に比べても、ポップで親しみ易さはより増していながらも、その音はより凝ったものとなっています。
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どの曲もキャッチーで耳に心地良い曲ばかりですが、”Duran Duran”の曲を良く聴いて見ると、非常に緻密で、様々な楽器が重層的に織り成す計算されたものであることがわかります。
その反動で、「もっとシンプルな音を」と追求したのが、”National Pastime”(国民的娯楽ということで、”Kiss”が、トレードマークとして使われていました)というグループが、”All A Game”という曲を引っさげて華々しくデビューしましたが、曲のクオリティでは、”Duran Duran”にかなうはずもなく、その後、目立ったヒットもなく彗星のごとく消えていきました。