迷ったらこの1枚「おすすめのアルバム」は、 “A Broken Frame” です。
“Vince Clarke” 脱退、”Yaz” 結成
前作(デビューアルバム)の”Speak And Spell”をリリース後、作詞作曲を担当していた”Vince Clarke”が脱退してしまいます。
(脱退後、”Yaz”という「キーボードと女性ボーカル」というユニットを結成し、”Only You” 、”Don’t Go”などのスマッシュヒットを飛ばします。)
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その時、バンドの危機を救ったのが、”Martin Gore”です。
その後も、”Martin Gore”が作曲を担っていることから、この起用はかなり当たったのではないかと思います。
実際に、”A Broken Frame”は、前作の”Speak And Spell”よりも、ずっと洗練された曲が並んでいます。
絵画的アルバムジャケット
アルバムジャケットもかなり洗練されています。
麦畑で老婆が大鎌を振っている写真ですが、何かフランスの画家「ミレー」の絵画に通じるところがあります。
「落穂拾い」、「晩鐘」、「A Broken Frame」の三部作ではないかと錯覚してしまうほどです。
出典:Epitome of Artists *有名画家・代表作紹介、解説
出典:Epitome of Artists *有名画家・代表作紹介、解説
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そう言えば、”Depeche Mode”というのは、フランス語で、”fast fashion”「最新のファッション」という意味だそうです。
フランスの流行や芸術とゆかりがありそうです。
“Depeche Mode”は、ヨーロッパでもとても人気があります。
ドイツから来た留学生と、偶然2人きりになり、何の話をしたらよいのか困ったときに、”Depeche Mode”の話をしたら大盛りあがりでした。
サッカーの話と音楽は、ヨーロッパの人たちとの会話の橋渡しになりますね。
“A Broken Frame”中の曲も、このアルバム・ジャケットのイメージにぴったりとはまっています。
その代表が、1曲目の”Leave in Silence”です。
最初から、”Martin Gore”の作曲能力が開花しています。
“Depeche Mode”と言えば、キーボードの電子音とデジタルパーカッションのイメージがありますが、”A Broken Frame”中の曲は、演奏している楽器の種類を越えて、曲自体の美しさが際立っています。
同様に、”My Secret Garden”、”See You”もよくできた曲です。
前作の流れをくむポップソングである”The Meaning of Love”や”A Photograph of You”でさへも、そのポップセンスは前作を凌いでいます。
無機質な音から有機栽培
Construction Time Again
“Depeche Mode”の曲のひとつひとつの音を切り出してみると、何か唐突でとても音楽として成立していないように思えるものであっても、その音が重なりあって1つの曲を構成したときの完成度は想像を絶します。
特に、次作の3作目の”Construction Time Again”ではその傾向を一層感じさせます。
>アルバム”Construction Time Again”に関する記事はこちらから
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Some Great Reward
2作目の”A Broken Frame”、3作目の”Construction Time Again”の成功で、自信を深めた”Depeche Mode”は、4作目の”Some Great Reward”で、さらに一段、階段を駆け上がっていくのです。
このアルバムを契機に、”Depeche Mode”は、その長きに渡る黄金期を築き上げていくことになります。
>アルバム”Some Great Regard”に関する記事はこちらから
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Black Celebration
アルバムの雰囲気はポップとは程遠い重苦しい”Black Celebration”ですが、その重苦しい雰囲気を吹き飛ばすほどの楽曲のクオリティの高さが英国本土のみならず、ヨーロッパでも高い評価を受けました。
作曲を担当している”Martin Gore”がリード・ボーカルを務める曲が多いアルバムでもあります。
>アルバム”Black Celebration”に関する記事はこちらから
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Music for the Masses
アルバム・タイトルの”Music for the Masses”「大衆向け音楽」を文字通り解釈するわけにはいかないでしょう。
楽曲のできは、芸術的なほどの高みに達しています。
そういう意味では、「玄人向けの音楽」と捉えるべきかも知れません。
>アルバム”Music for the Masses”に関する記事はこちらから
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Violator
その集大成とも言うべきアルバムが、”EnjoyThe Silence”、”Personal Jesus”、”Policy of Truth”、”Halo”を含む”Violator”です。
これだけの名曲を揃えたアルバムも珍しいですが、ただ、この傑作とも言える曲の間に、顔を覗かせる実験的な曲も結構、魅力的です。
傑作品ばかりをつまみ聴きするのは、ちょっともったいない話です。
是非アルバムを通して”Violator”を味わっていただきたいと思います。
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Ultra
アルバム”Ultra”に収録されているシングル2曲”Home”と”Useless”は、数ある”Depeche Mode”の名曲の中でも傑作中の傑作と言える”Ultra”級のクオリティーです。
前々作のアルバム”Violator”からの流れをくんで、従来の”Depeche Mode”のイメージを覆すかのようにギターやドラムが多用されていますが、”Depeche Mode”のコアの部分は少しもブレることなく、”Depeche Mode”の音というものが確立されているように感じます。
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