OASISとBlur比較論
同じ、イギリスで同時代に活躍したバンドとして、よく比較される”OASIS”と”Blur”ですが、私の印象として、”OASIS”は正統派ロック・バンドであるのに対して、”Blur”は、ちょっと不真面目だけど遊び心があるバンドといった感じです。
独創的でキャッチー
“Blur”の音楽は、かなり独創的で、他のバンドとの類似性が感じられないのが大きな特徴だと思います。
しかし、時には、とてもキャッチーなメロディーも覗かせ、親しみやすい一面もあります。
現代の生活はくず? “Modern Life is Rubbish”
“Modern Life is Rubbish”の1曲めの”For Tomorrow”も独創的ですが、同時に、とてもキャッチーな曲です。
アルバム中の中盤に、”Star Shaped”、”Blue Jeans”、”Chemical World”などの愛すべき楽曲が続きます。
本当に遊び心満載の作品群です。
後半に、おまけのようについている “Young And Lovely”は、哀愁漂うひと品で、私のお気に入りの一曲です。
>アルバム””Modern Life is Rubbish”に関する記事はこちらから
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独創的な”Blur”の独創的な作品
多彩な曲のオンパレード”Parklife”
“Blur”3作目の”Parklife”には、エレクトリック・ポップ風の”Girls and Boys”や、美しい映画音楽を思い浮かべてしまいそうになる”To the End”など、”Blur”の独特の感性を感じさせる曲が集められています。
また、表題曲の”Parklife”に見られるような、独創的な音楽への試みが見られる作品です。
真っ向勝負のオーソドックスな曲と、ちょっと捻った”Blur”独自の感性が見られる曲が同居したアルバムです。
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魅力あふれる”Great Escape”の世界
“The Great Escape”もキャッチーな曲が多く並ぶ魅力的なアルバムです。
“Stereotype”、”Country House”、極めつけの”Charmless Man”が収録されています。
“Charmless Man”は、非常にキャッチーな曲ですが、Blurにしか作れない曲だと思います。
“OASIS”のライブで観客が大合唱するのとは対象的に、Blurの曲は、”Damon Albarn”しか歌えません。
彼に歌ってもらうのが一番なのです。
>アルバム”The Great Escape”に関する記事はこちらから
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ブリットポップとの訣別、新たな”Blur”の音楽への志向
5作目のアルバムにして、まさかのセルフ・タイトル”Blur”です。
「ブリットポップは死んだ」の”Damon Albarn”の言葉通り、”Blur”のブリットポップとの訣別、新たな”Blur”音楽の追求を宣言するかのようなアルバム・タイトルです。
これまでの、音楽性とちょっと軌道修正した異色の作品となりました。
まずは、”Beetlebum”で、新しい音楽の方向性を感じ取って下さい。
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ゴスペルも飛び出す、実験的な音の模索”13″
“Madonna”の”Ray of Light”も手掛けた”William Orbit”をプロデューサーに迎え、新たな”Blur”の音を模索したアルバムです。
収録曲の”Tender”では、ロンドン・コミュニティ・ゴスペル・クワイアの大合唱も飛び出す意外な音が披露されます。
しかし、それは、新しい”Blur”のほんの一面にしかすぎませんでした。
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