不滅のアルバム群~”10cc”ディスコグラフィ
セルフ・タイトルの”10cc”
1作目のアルバム”10cc”(セルフ・タイトルです)は、”The Beatles”の”Oh! Darling”のイントロそっくりのパロディでもある”Donna”を筆頭に英国特有のシニカルな曲が並びます。
しかし、デビュー・アルバムとは思えないほど、演奏技術は高く、あの名曲”I’m Not in Love”に通じるメロディー・センスも早くからのぞかせます。
ぜひ、このアルバムのラスト・ナンバー”Fresh Air From My Mama”を聴いてみてください。
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パロディーは封印 “Sheet Music”
2作目のアルバム”Sheet Music”は、前作のパロディ的な要素は影を潜め、”10cc”の独創的な作品が登場します。
ボーカルも”Lol Creme”が大半を務めた前作と異なり、メンバー全員が担当しています。
曲の内容も変化に富み、耳の肥えた洋楽ファンにも十分に楽しめるものです。
>アルバム”Sheet Music”に関する記事はこちらから
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映画がテーマの “The Original Soundtrack”
3作目のアルバム”The Original Soundtrack”は、ある映画のサウンド・トラックと思われる方もいるかも知れませんが、”10cc”が造った架空の映画のサウンド・トラックです。
アルバムのテーマは、「映画」です。
あの名曲”I’m Not in Love”も、アルバムの中の流れとして聴いていただきたいと思います。
映画のワン・シーンを思い浮かべながら・・・。
>アルバム”The Original Soundtrack”に関する記事はこちらから
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電話がテーマの “How Dare You!”
4作目の”How Dare You!は、「電話」がテーマのアルバムで、邦題には、「びっくり電話」という奇妙なタイトルが付けられています。
このアルバムを最後に、”Lol Creme”と”Kevin Godley”が脱退しています。
4作品の中で、最もアクの強いアルバムですが、個性的な作品が目白押しです。
>アルバム”How Dare You”に関する記事はこちらから
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分裂後、力量が試された “Deceptive Bends”
5作目の”Deceptive Bends”(邦題:「愛ゆえに」)は、残されたメンバーの”Eric Stewart”と”Graham Gouldman”の力量がためされることとなったアルバムです。
結果は勿論、大成功でした。
アルバム収録中の”The Things We Do for Love”と”People in Love”は、代表曲である”I’m Not in Love”にも見劣りすることのない美しいメロディーを持った曲です。
>アルバム”Deceptive Bends”に関する記事はこちらから
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旅行がテーマ「TOKYO」にも立ち寄る “Bloody Tourists”
6作目の”Bloody Tourists”は、「旅行」がテーマのアルバムです。
まずは、レゲエのリズムに乗ってジャマイカ辺りに出かけてみましょう。
途中、「TOKYO」にも立ち寄ります。
音楽で、世界を駆け回る極上の旅をお楽しみ下さい。
>アルバム”Bloody Tourists”に関する記事はこちらから
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こうやって、過去の作品を眺めてみると、改めて「昔のアルバムには、コンセプトがあったんだなあ」とつくづく感心します。
どのアルバムも素晴らしい出来映えで、すべておすすめです。
“5cc” ずつに分裂
“10cc”は、4枚目のアルバム”How Dare You”を最後に、”Lol Creme”と”Kevin Godley” のコンビ(Godley &Creme)と、”Eric Stewart”と”Graham Gouldman” のコンビ(こちらが、”10cc”を名乗っています。”Godley & Creme” が10ccを脱退したかっこうです)に別れました。
“意外と多い分裂するバンド
“Human League”を作った”Martyn Ware”と”Ian Craig”が、”Heaven17″を結成して去っていったのに似ていますね。
“Depeche Mode”の”Vince Clarke” が、”YAZ”を結成した例なんかもあります。
“Matt Bianc”を去っていた”Basia Trzetrzelewska”と”Danny White”のように、枚挙にいと間がないですね。
“Godley & Creme”のその後の活動
その後、別れた “Godley & Creme” は、Art School 出身ということもあって、他のアーティストのPVなんかを作ったり随分クリエイティブな活動をしておりました。
(”Roxy Music”の”Brian Eno”が、”U2″のプロデュースをするかのようです。)
そして、”Godley & Creme”のコンビは、自らも、数々の問題作を残してきました。
その中でも私のおすすめのアルバムは”L”です。
合法的にトリップできる作品が目白押しです。
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不朽の名作は、代表曲ではない
10ccといえば、”I’m Not in Love” を連想する人がほとんどでしょうが、「他に知っている曲はあまりないな~」と言うことでしたら非常にもったいないです。
この曲は、前述したとおり、3枚目のアルバム”The Original Soundtrack”に収録されていますが、このアルバムは是非、通しで聴いて欲しいです。
“Life is Minestrone”(邦題:「人生は野菜スープ」)や “The Second Sitting The Last Supper”(邦題:「2度目の最後の晩餐」)等、単曲でも芸術的な作品です。
それでも、あえて6枚目のアルバム “Bloody Tourist”を推します。
アルバム全体に統一感がありながら1曲1曲が個性的で完成度が高く、リスナーを上質な旅に導いてくれます。
商業的成功に恵まれなかった名盤
現代の病理を鋭くえぐった”Look Hear?”
10ccは、この次のアルバム “Look Hear?” で商業的にも失敗し、このバンドの最盛期も終わったと感じている人が多いと思います。
“Look Hear?”は、「現代人の病理」をテーマとしたアルバムで、アルバム発表当時よりも、現代の方がさらに共感が持てる内容であると思います。
しかも、その収録曲の一つ一つの楽曲の魅力は、その内容とともに現代において、ますます輝きを増しているとものと確信しています。
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美しいメロディーと極上のポップ・センスの”Ten out of 10″
そして、その次の、”Ten out of 10″ は、さらに商業的に沈んだものの、そのアルバムのクオリティは、今聴いても消して色褪せるものではないことを強調しておきたいです。
アルバム”Ten out of 10″に収録されている”Survivor”という曲です。
メロディー・ラインの美しさは、健在です。
“Ten Out of 10″というのは、100点満点(10点満点?)という意味です。
極上のポップ・センスに、100点満点とは行かないものの、かなりの高得点はつけても良いと思います。
>アルバム”Ten Out of 10″に関する記事はこちらから
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“10cc”絶頂期の音が再び
“10cc”の絶頂期である”Bloody Tourist”あたりの音が、このアルバム”Window in the Jungle”(邦題:都市探検)で戻ってきました。
しかし、残念ながら、”10cc”はこのアルバムを最後にいったん解散します。
(再び、期間限定の再結成を果たし”Meanwhile”というアルバムを発表します。)
>アルバム”Window in the Jungle”に関する記事はこちらから
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結成時のオリジナル・メンバーが再集結”Meanwhile”
10ccは、一旦解散し、 “Eric Stewart”と”Graham Gouldman”の2人もそれぞれソロ活動を行ってきました。
9年ぶりに、再結成され、そこにゲスト・ミュージシャンとしてですが、結成時のオリジナル・メンバーの
“Lol Creme”と”Kevin Godley”が加わり、発表されたアルバムが”Meanwhile”です。
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