【洋楽】おすすめのアルバム”Window in the Jungle” : “10cc”

“10cc”の10作目ののアルバムです。

最高傑作の”Bloody Tourist”以降、下降線を辿り、”AOR”路線などと揶揄され、”10cc”の時代の終焉を迎えたかのように思えましたが、商業的な成功はともかく、このアルバム”Window in the Jungle”で完全に息を吹き返したように感じます。

かつての絶頂期の”10cc”の音楽が甦ってきました。

昔からの”10cc”ファンにとって溜飲が下がる思いです。

<曲目リスト>

  1. 24 Hours
  2. Oomachasaooma (Feel The Love)
  3. Yes I Am
  4. Americana Panorama
  5. City Lights
  6. Food For Thought
  7. Working Girls
  8. Taxi Taxi

“10cc”絶頂期のサウンドが再び聴ける

1曲目の”24 Hours”: アルバム・タイトル”Window in the Jungle”の文字通り「ジャングル」を思わせる音が曲の冒頭に流れ始めると、突然車のクラクションの音でかき消されます。

実は、ジャングルは、ジャングルでも都会の喧騒を意味するものでした。

都会の朝は、”It’s the Starting of the Race”「レースの始まり」しかもそれは、”All of us Wanting to Win”「誰もが勝ちたがっている」レースです。

そんな、戦場のような熾烈な世界で生きていく都会の人々の姿を、”Eric Stewart”は、物語でも語るかのように歌うのでした。

そのあと、”10cc”ならではの至極のメロディーが続きます。

絶頂期のあの”Bloody Tourist”あたりの”10cc”のサウンドが戻ってきました。

もう、”AOR”などとは呼ばせない、正当派英国ロックの極上サウンドが再び聴けるとは感激です。

間奏のギターの音色を聴いてむせび泣きました。

3曲目の”Yes I Am”: アルバム”Look Hear?”の頃の”It Doesn’t Matter at All”や”I Hate To Eat Alone”を思わせる感じの曲です。

アルバム”Look Hear?”のレコード・セールスはあまり思わしくなく、音楽的な評価も今ひとつでしたが、決して悪いアルバムではないと思います。

時代の嗜好とあっていなかっただけのような気がします。

4曲目の”Americana Panorama”: “10cc”から見たアメリカの全景なのでしょう。

“Big Apple”、”Dreams Come True”などアメリカを称賛しているのか、”Fast Food”、”Junk Food”と揶揄しているのかよくわかりませんが、そういうものを全部ひっくるめて愛すべき場所なのでしょう。

曲の方は、”Super Tramp”の”Breakfast in America” とまではいかなくても、なかなかの出来です。

>”Supertramp”に関する記事はこちらから

5曲目の”City Lights”: トリビュート”Doobie Brothers”みたいな感じの曲ですが、曲のタイトル通り、”City”:「都会的な」センスを感じさせる曲に仕上がっています。

6曲目の”Food For Thought”: “Bloody Tourist”の名曲”Dreadlock Holiday”も、レゲエのサウンドを取り入れた曲でした。

ドラミングも、”Dreadlock Holiday”のリズムを思い起こします。

いずれにしても、あの頃の音がまた聴けるのは嬉しい限りです。

7曲目の”Working Girls”: 曲中に面白い表現が出てきます。

“Cat-and-Mouse Game”がそれです。

「鼬(イタチ)ごっこ」という意味ですが、「猫」と「ネズミ」で鼬ごっことは面白い表現ですね。

他にも、アルバム”Look Hear”の収録曲のタイトルにもなった”Dressed to Kill”「男性を一瞬で悩殺してしまうようなハッとする程、セクシーな服装の女性」を形容するような表現などがでてきます。

サビの部分のメロディーなんかは、絶頂期の”10cc”のそれを思い起こします。

8曲目の”Taxi Taxi”: 1曲目の”24 Hours”と挟み込むような形で、都会の喧騒を表現しています。

それにしても、本作”Window in the Jungle”の楽曲は冴えています。

“10cc”絶頂期のメロディー・センスが完全に甦っています。

最後は、再び、ジャングルの音で締めくくられます。

「都市探検」を最後にいったん解散

本作、”Window in the Jungle”は、邦題は、「都市探検」というタイトルで日本ではリリースされました。

このアルバムを最後に、いったん”10cc”は解散します。

(再び、期間限定の再結成を果たし”Meanwhile”というアルバムを発表します。)

解散を前に、再び、全盛期の音を取り戻したのは、”10cc”ファンにとっては、残念ではありますが、喜ばしい幕切れになったのではないかと思います。

>”10cc”に関する記事はこちらから

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