“Oasis”2作目のアルバムです。
ベスト盤以上にベストの曲の集まりです。
作る曲、作る曲が、名曲。まさに破竹の勢いです。
これだけ、魅力的な曲が、一枚のアルバムに収まっていることは、そうそうないでしょう。
<曲目リスト>
- Hello
- Roll with It
- Wonderwall
- Don’t Look Back in Anger
- Hey Now!
- Some Might Say
- Cast No Shadow
- She’s Electric
- Morning Glory
- Champagne Supernova
ベスト盤を凌ぐほどの充実した曲群
1曲目の”Hello”:挨拶がわりの黄金ロックの幕開けを告げる曲です。
ほぼ全曲が、シングル・チャートの上位を狙える驚異的なアルバムです。
3曲目の”Wonderwall”:”Noel Gallagher”のアコースティック・ギターで始まり、ストリングが加わるとスイッチが入ります。
楽曲の良さは申し分ないほど、美しく、”Noel Gallagher”の天性の作曲能力の高さを示す曲です。
4曲目の”Don’t Look Back in Anger”:”Noel Gallagher”が、ボーカルも務めています。
“Noel”がライブで歌っているとき、いつもボーカルを担当している弟の”Liam Gallagher”は、所在なげです。
5曲目の”Hey Now!”:シングル・カットされたわけでもない単なるアルバムの収録曲がこのクオリティ。
やはり恐るべきアルバムです。
タンバリンが、これほど映える曲は、”The Beatles”の”We Can Work it Out”以来です。
別に、それで”The Beatles”の後継者と言われているわけではないでしょうけど。
6曲目の”Some Might Say”:曲全体が素晴らしいのですが、とりわけ”Noel Gallagher”のギター・ソロが恐ろしく冴えています。
完璧なサウンドですが、敢えて苦言を呈するとすれば、ギターが終始かき鳴らされていてちょっと重すぎるきらいがあるということぐらいでしょうか。
ここぞというときに、バシッと決めて「えっ!もう終わりなの?」というぐらいの方がギターのありがたみがあるのではないでしょうか。
例えば、”XTC“の”The Loving“のギター・ソロ、「ああ!もう少し聴きたい」という感じです。
“Some Might Say”、すごく良い曲ですよ。歌詞も含めてとても好きな曲です。
7曲目の”Cast No Shadow”:美しいストリングの調べにのって、”Liam Gallagher”が歌い、”Noel Gallagher”が、コーラスで援護します。
クラシック音楽でも通用するような甘美な旋律が曲全編に流れてきます。
10曲目の”Champagne Supernova”: 表題曲の”Morning Glory”をスキップするほど、このアルバムが充実した内容ということです。
ロック史上でも希有な、美しく完成度の高い曲です。
“Oasis”後期の作品でも、これほど心に残る作品はないでしょう。
“Cast No Shadow”同様、クラシック音楽にも匹敵するほどの楽曲の素晴らしです。
オーケストラで演奏しても映える曲でしょう。
全盛期の作品は、B面も驚異のクオリティ
このアルバム発表時期の”Oasis”がどれぐらい好調であったかは、収録中のシングルのB面を聴けば明らかです。
シングルのB面を集めたアルバム”Masterplan”の各曲を聴いて見ると、「この曲がB面か」と驚愕するほどの曲がいくつもあります。
シングルカットされていないアルバム収録中の曲にも、名曲と言える曲が多々あります。
アーティストの全盛期には、驚くほどの魅力にあふれた曲が次から次へと作られるという印象です。
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