【洋楽】おすすめのアルバム”Wayward” : Workshy(ワークシャイ)

Workshy(ワークシャイ)の11作目のアルバムです。

前作の”Bittersweet”が、4年ぶり、前々作の”Smile Again”が5年ぶりですから、驚く程の寡作ぶりです。
それは、けして彼らが”Workshy”:「仕事嫌い」ではなく、「好きな仕事しかしない」けど、一旦取り掛かった仕事には、一切妥協しないという真摯な姿勢からくるものでしょう。

30年という長いキャリアの中で、流行に流されることなく、自分たちの音楽性を一貫して貫いてきました。

アルバム・タイトルの”Wayward”は、「わがまま」とか「人の言うことを聞かない」、「強情な」という意味ですが、まさに、”Workshy”の音楽の姿勢を表す言葉だと思います。

流行に左右されないけど、聴衆をまったく無視した訳ではなく(むしろ、聴衆に支持されるようないい音楽を徹底して追求しています)自分たちの信念にもとづいた音楽を志向しています。

本作の”Wayward”でも、その姿勢を崩すことなく、”Workshy”の音楽を聴かせてくれます。

アルバムのクレジットを見て、ちょっと目を引いたのは、”Programing: Michael McDermatt”や、”Program Drums : Michael John McDermatt”、”Program Strings: Michael McDermatt”という表記です。

非常に、「オーガニックなサウンド」に聞こえる”Workshy”の音楽ですが、影には、”Michael McDermatt”の緻密な音作りに支えられているところもあるのでしょう。

上質な音楽が聴けるのなら、最新のテクノロジーを駆使することも歓迎します。

<曲目リスト>

  1. Love Comes Here To Stay
  2. Love Arrived
  3. It Comes As No Surprise
  4. Quiet Storm
  5. Overdue
  6. Where Or Why
  7. Into View
  8. Love’s For Real
  9. Dreaming Someday
  10. Wait For The Day
  11. Heaven Sent (Revisited)

けして怠け者ではありません

1曲目の”Love Comes Here To Stay”: 6年ぶりということで、リード・トラックは、インパクトのある曲でスタートです。

ときおり、聞こえてくるパチンと弾けるようなパーカッションの音は、まさに、”The Beatles”の”She Came In Through The Bathroom Window”(アルバム”Abby Road”に収録)のあの音です。

それでも、曲全体の雰囲気が、まったりとして落ち着いた感じを受けるのは、”Chrysta Marina Jones”のベルベット・ボイスの仕業です。

2曲目の”Love Arrived”: 続いて、こちらの曲も”Chrysta Marina Jones”の心地良い歌声が軽快なリズムにのって流れてきます。

軽快なリズムに貢献しているのは、フュージョン(JAZZとROCKの融合。今では、そのような表現はしないのかも)系のギターの伴奏でしょう。

この動画には、下記の曲が収録されています。

00:00 Love Arrived

02:26 It Comes As No Surprise

04:46 Overdue

07:06 Wait For The Day
3曲目の”It Comes As No Surprise”: アルバム”Clear”の各楽曲を思わせるような、静寂な雰囲気で、
“Chrysta Marina Jones”の美しい歌声に安心して身を任せられるようなある意味”Workshy”の王道のような曲です。

“Workshy”ファンのツボをおさえた心憎いばかりの曲です。

4曲目の”Quiet Storm”: “Smokey Robinson”のカバー曲です。

“Workshy”のカバー曲といえば、”I Say A Little Prayer (邦題:小さな願い)” (原曲は、”Burt Bacharach” が作曲し、”Dionne Warwick”が歌った曲)を思い出します。

やはり、モータウン系のソウルフルな曲でしたが、”Workshy”の才覚で、お洒落な曲に仕上がっていました。

今回のカバーも、オリジナル曲ではないかと見まごうばかりの昇華ぶりです。

他のオリジナル曲よりも”Workshy”らしく聞こえてしまうのは不思議です。

意外にも、モータウン・サウンドと”Workshy”の相性は抜群ですね。

彼らの音楽のルーツを感じさせます。

6曲目の”Where Or Why”: 曲全体に漂う哀愁に満ちた空気は、オルガンによるものでしょう。

その音は、”The Beatles”の”Don’t Let Me Down”あたりの音です。

局調は、”Sad Cafe”の”Feel Like Dying”(アルバム”Misplaced Ideals”に収録)のような湿り気を帯び、
“Chrysta Marina Jones”のベルベット・ボイスはいつの間にか、しゃがれ声へと変わり”Dark Chrysta”へと変化します。

それでも、曲の歌詞は優しさと思いやりに満ちた内容です。

>”Sad Cafe”に関する記事はこちらから

>アルバム”Misplaced Ideals”に関する記事はこちらから

11曲目の”Heaven Sent (Revisited)”: 日本版のみのボーナス・トラックだと思いますが、このトラックがある分、絶対、日本版をおすすめします。

“Heaven Sent”は、初期”Workshy”の名作で、3作目のアルバムにあたるその名も”Heaven”に収録されていた曲です。

当時のトラックも相当完成度が高いものでしたが、今回のバージョンは、ピアノの伴奏がメインのシンプルな曲調で、それだけ、”Chrysta Marina Jones”の歌声の美しさが引き立ち、より天国に近い感じがします。

>アルバム”Heaven”に関する記事はこちらから

けして飽きることのない「さわやか」のハンバーグ

今回のアルバム”Wayward”も、多少の新しい試みはありましたが、基本的には、デビュー以来変わらぬ”Workshy”の音です。

しかし、曲を聴いた後の満足感も今までと変わらぬ確かなものであったはずです。

それは、あまりメニューが多いわけでもないのに、いつもの「げんこつハンバーグ」を食べて、「やはり、『さわやか』(静岡県では、知らない人がいないほどの大人気の炭焼きハンバーグ店)は裏切らない」とひとしきり余韻に浸っている感覚と同じです。

(「さわやか」でハンバーグを食べたことのない人にとっては、まったく意味がわからないかも知れません。)

さわやか.jpg

 出典:www.genkotsu-hb.com

>”Workshy”に関する記事はこちらから

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