【洋楽】おすすめのアルバム”Voices” : “Hall&Oates”(ホール&オーツ)

洋楽アルバム紹介

“Hall&Oates”の前作のアルバム”X-Static”の収録曲”Wait for Me”のヒットで一躍有名になり、幅広い音楽ファンを獲得した”Daryl Hall & John Oates”の黄金デュオですが、本作”Voices”の中の”Kiss on My List”でその人気の座を不動のものとしました。

前作の”X-Static”が、華やかなサウンド全開のポップ志向の強いアルバムに対して、本作の”Voices”は、その名の通り、2人の歌声に焦点をあてられたデュオならではの歌声を十分に楽しめる内容となっています。
楽器の音が、2人の歌声を最大限に発揮できるように、邪魔にならない程度にほどよく演奏されていると感じられます。

<曲目リスト>

  1. How Does It Feel To Be Back
  2. Big Kids
  3. United State
  4. Hard to Be in Love With You
  5. Kiss on My List
  6. Gotta Lotta Nerve (Perfect Perfect)
  7. You’ve Lost That Lovin’ Feeling
  8. You Make My Dreams
  9. Every Time You Go Away
  10. Africa
  11. Diddy Doo Wop

“Voice”と”Voice”が重なる美しいハーモニー

1曲目の”How Does It Feel To Be Back”:”John Oates”が歌い始め、それに呼応するように、”Daryl Hall”が歌声を重ねてきています。

2人の歌声のハーモニーが美しく、デュオの醍醐味が感じられます。

楽曲も、前作の”X-Static”の音を継承するかのように、ギター・サウンドが全面に出たポップな曲です。

4曲目の”Hard to Be in Love With You”:軽やかなメロディにのせて、”Daryl Hall”が歌い、”John Oates”が
掛け合います。

“John Oates”の美しい歌声が、曲に彩を添えます。

間奏のギターも心地良し音色を奏でています。

5曲目の”Kiss on My List”:楽曲の素晴らしさは、疑う余地はありません。

ただ、”Daryl Hall”がメイン・ボーカルで、”John Oates”がバック・コーラスという役割が、このあたりのシングル曲から多く見られるようになりました。

曲があまりにも良いので最初は気になりませんでしたが、デュオの持ち味が少し薄らいでいるようで一抹の寂しさを覚えます。

7曲目の”You’ve Lost That Lovin’ Feeling”:”John Oates”の渋い歌声で始まり、高音の”Daryl Hall”の歌声がつなぎ、やがて2人の歌声の掛け合いが始まります。

曲の美しさと相まって非常に聴き応えのある仕上がりになっています。

9曲目の”Every Time You Go Away”:必要最小限の伴奏のみで、”Daryl Hall”が情感を込めて歌い上げています。

懐かしい響きを感じるこの曲も、スタンダード・ナンバーかと思いきや、意外にも、作詞作曲”Daryl Hall”によるものです。

若手の実力派シンガーの”Paul Young”もカバーしていました。

楽曲が良すぎて、デュオの魅力にかげりが?

“Wait for Me”以降、本作に収録の”Kiss on My List”、さらに、次作の”Private Eyes”と楽曲の魅力がますます向上していくにつれ、曲の良さだけで売れてしまう傾向にあると感じています。

本来の”Hall&Oates”の最大の魅力は、2人の歌声のハーモニーや掛け合いにあると思いますので、曲の良さだけに目が行くのはもったいない気がします。
しかし、”Hall&Oates”は、そんな心配をよそに、次々と素晴らしい曲を作り出してきます。

それはそれで、音楽ファンにとっては有難いことです。

(素直に曲の良さを味わっておくとしましょう)

>”Hall&Oates”に関する記事はこちらから

Voices

新品価格
¥2,514から
(2017/1/21 12:07時点)