“Depeche Mode”の7作目のアルバムです。
“Depeche Mode”全盛期のアルバムで、傑出した曲が数多く収録されています。
全体的に力強いサウンドとなっており、”Dave Gahan”の歌声や風貌にも、逞しさを感じられます。
前作までの”Depeche Mode”の集大成とも言えるような非常に完成度の高いアルバムです。
<曲目リスト>
- World In My Eyes
- Sweetest Perfection
- Personal Jesus
- Halo
- Waiting for the Night
- Enjoy the Silence
- Policy of Truth
- Blue Dress
- Clean
一曲ごとが傑作だけど通しで聴きたいアルバム
1曲目の”World In My Eyes”:アルバムの力強いサウンドが、1曲目から炸裂します。
前作までのメランコリックなサウンドを一気に覆すような変貌ぶりです。
3曲目の”Personal Jesus”:今までの”Depeche Mode”のどの曲とも似ていない。
ブルース仕立ての曲調に衝撃が走りました。
ギターの起用も斬新でした。
4曲目の”Halo”:美しい”Depeche Mode”のメロディは健在です。
そして、楽曲の美しさは、”Depeche Mode”史上、最高度に達しています。
しかも、このアルバムの力強いサウンドは、美しさと見事に共存しています。
リズムを刻んでいる斬新な音と、ストリングを思わせる美しいメロディを奏でる音が、絶妙に溶け込んだ素晴らし楽曲となっています。
ミュージック・ビデオもドラマ仕立てで、ピエロ役の”Martin Gore”も、哀愁漂う味のある演技をしています。
6曲目の”Enjoy the Silence”:前作までの流れをくむ、正当派”Depeche Mode”の一曲です。
“Depeche Mode”自身にとってもお気に入りの一曲なのでしょう。
当時、発売されたCDに、この”Enjoy the Silence”の別バージョンが6曲も収録された2枚組のアルバムも出ていました。
“Enjoy the Silence”(Hand And Feet Mix)版です。
ある意味、こちらの方が、”Depeche Mode”らしい音のような気がします。
“A Broken Frame” あたりのメランコリックな感じが漂っています。
“Enjoy the Silence”(Ecstatic Dub mix)版です。
より、シャープな印象のバージョンです。
7曲目の”Policy of Truth”:曲のカッコよさなら、アルバム収録中一番の出来でしょう。
“Depeche Mode”全曲の中でも屈指のカッコよさです。
“Enjoy the Silence”のエンディングから、しばらくして続くつなぎの部分はゾクッとします。
アルバム中に、傑出した曲が何曲かありますが、アルバムを通して聴く醍醐味は、一曲だけ取り出して聴くそれよりも、はるかに凌ぐものです。
さながら一本の映画のようなミュージック・ビデオ
やはり黄金期の楽曲のクオリティは相当に高いです。
このアルバムの曲から何曲もの別バージョンが出ています。
楽曲そのものの出来がよいため、各バージョンの仕上がりも相当のものでした。
当時、このアルバムまるまる一枚のミュージック・ビデオが出ていましたが、アルバム自体が一本の映画のようでした。
一番輝きを放っていた絶好調の”Depeche Mode”の世界を映像でたどることができます。
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