“Sunny Sweeney”4作目のアルバムです。
セカンド・アルバム”Concrete”で、ロック路線へと転換し、3作目のアルバム”Provoked”でさらにロック色を強めた”Sunny Sweeney”でしたが、4作目の”Trophy”では、カントリー・ミュージックにレゲエのリズムを取り入れるなど新しい試みをしながらも、カントリー・ミュージックへの回帰がみられます。アコースティックなサウンドに重きを置いたハートフルな曲が多くみられるアルバムです。
曲目リスト
- Pass the Pain
- Better Bad Idea
- Nothing Wrong with Texas
- Pills
- Bottle by My Bed
- Why People Change
- I Feel Like Hank Williams Tonight
- Grow Old with Me
- Trophy
- Unsaid
レゲエ風カントリー・ミュージック?
2曲目の”Better Bad Idea”:
“Lady GA GA”主演の映画「アリー/スター誕生」で使われた”Out Of Time”を思わせる小気味良いドラム・スティックさばきで始まる”Better Bad Idea”です。
この楽曲の聴かせどころのバイオリンのソロが、ロック・ミュージックでいうギターのソロに匹敵するのでしょう。
5曲目の”Bottle By My Bed”:
“Sunny Sweeney”の自伝的な曲です。
曲のタイトルから、この曲のテーマは、「アルコール依存症」と思いきや、実は「不妊」です。
歌詞にでてくる”Empty Room”は、いるはずだった家族のための部屋だったのでしょうか、それとも、ぽっかりとあいてしまった心のすきまの象徴なのでしょうか。
チェロの音色が美しくも、もの悲しく聴こえてきます。
6曲目の”Why People Change”:
前奏のハーモニカの音色が流れると一瞬”Supertramp”の”School”(アルバム”Crime of Century”に収録)が始まったのかとハッと します。
そのハーモニカがエキサイティングな音を醸し出すとギターの音と絡み合って、あついロック・ミュージックが展開されます。
サビの部分では、一転してメロディアスな曲調に変わって、またまたハッとさせられます。
8曲目の”Grow Old with Me”:
“Sunny Sweeney”の自伝的な曲”Bottle By My Bed”に呼応するような曲に思えます。
やはり、この曲もアコースティック・ギターの調べにのって、”Sunny Sweeney”自身の言葉として語りかけるように歌っています。
9曲目の”Trophy”:
表題曲に、レゲエのリズムをカントリー・ミュージックに取り込む新しい取り組みを持ってきました。
“Sunny Sweeney”の甘く粘着質な歌声にレゲエのリズムはかなり相性がいいことがわかります。
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