【洋楽】おすすめのアルバム”The Day The Earth Caught Fire” : “City Boy”(シティー・ボーイ)

洋楽アルバム紹介

City Boy(シティー・ボーイ)の5作目のアルバムです。

前作のアルバム”Book Early”が、ロック色の強い内容でしたが、本作の”The Day The Earth Caught Fire”は、まさにハード・ロックとも言える力強いサウンドです。

中には、ヘビー・メタルとも言える程の強力なパワーを秘めた曲もありますが、デビュー・アルバムのどこか懐かしく甘酸っぱいサウンドからは想像できない変化です。

アルバム収録中の”New York Times”のような美しい曲でさへも、力強さを感じる”City Boy”のパワーがみなぎったアルバムです。

<曲目リスト>

  1. The Day The Earth Caught Fire
  2. It’s Only the End of the World
  3. Interrupted Melody
  4. Modern Love Afair
  5. New York Times
  6. Up in the Eighties
  7. Machines
  8. Ambition(1)Ambition(2)Me and My Tarot(3)Rev-on(the Crunch)(4)The End(Came Easy)

“City Boy”史上 最もハードなサウンド

1曲目の”The Day The Earth Caught Fire”: 「地球が炎の海に包まれる」

前作のアルバム”Book Early”のヒット曲”5-7-0-5″で、アメリカのマーケットを意識したことと思います。

英国的なシニカルさは影を潜め、ストレートなサウンドを力強く押し出している印象があります。

歌詞中の”Three Cheers for Jericho”の、”Three Cheers”は、「万歳三唱」の意味で、”jericho”は、聖書にもでてくるパレスチナの古都です。

激しいサウンドの中にも、繊細なストリングスの音が隠し味のように使われているのが新鮮で、”City Boy”のセンスの良さを感じます。

2曲目の”It’s Only the End of the World”: 「ただの世界の終わりさ」。

“The Day The Earth Caught Fire”:「地球が炎の海に飲み込まれる日」と対になる作品です。

いつになく、”City Boy”のサウンドにも激しさを感じます。

ボーカルのトーンも力強く、ギターもうなり声を轟かせています。

3曲目の”Interrupted Melody”: 物騒な曲が2曲続いた後は、穏やかなピアノの旋律が聴けます。

しかし、その静寂もつかの間のもので、激しくドラムが打ち鳴らされ、ギターのドライブも留まるところをしりません。

どうやら、このアルバムには、安息の時間は用意されていないようです。

4曲目の”Modern Love Afair”: いきなりのサビの後に、ギターとキーボードによる美しいメロディーが続きます。

激しい曲調の多いこのアルバムの中で、次の”New York Times”と、この”Modern Love Afair”の美しいメロディーがひときわ印象的です。

5曲目の”New York Times”: 前奏からして、美しくギターとストリングスの音が絶妙に絡み合います。

楽曲が全体がとても美しいのは言うまでもありませんが、このアルバムに共通して見られる力強さもまた感じられます。

冒頭の2曲が、この世の終わりを歌った悲愴感が漂うものだけに、この曲には、光り輝く明日への希望が湧いてくるような気がします。

8曲目の”Ambition”: “City Boy”お得意の4部構成の組曲です。

中でも、1部目の”Ambition”は、アコースティック・ギターのしっとりとした旋律にストリングスが重なり、その後、突如ドラムが連打されると、ギターの鮮烈なメロディーが奏でられます。

その後の曲展開は、”City Boy”の真骨頂です。

本作の”The Day The Earth Caught Fire”が、アメリカのマーケットを意識したストレートなロック・ミュージックを志向していたものだけに、この4部構成の組曲は、もっとも”City Boy”らしさを感じさせてくれる聴き応え十分の作品です。

アメリカのマーケットを意識してもはずせない組曲

本作”The Day The Earth Caught Fire”は、アメリカのマーケットを意識し、これまでのどの作品よりも、ハードで、ストレートなサウンドを志向したものでした。

“New York Times”という極上のバラードも収録する徹底ぶりです。

しかし、何よりも嬉しいのは、”City Boy”の得意とする壮大な4部作を、本作にも収録してくれたことです。

アメリカのマーケットを意識したら、ちょっと重すぎる組曲かもしれませんが、”City Boy”の最大の魅力ですので、はずせないですね。

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The Day the Earth Caught Fire

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