“Simply Red”の4作目のアルバムです。
洋楽史上に残る名曲”Stars”が収録されているアルバムですが、アルバム自身も洋楽史上に残る名盤と言えるでしょう。
“Stars”に匹敵するクオリティの高い曲がずらりと並びます。
<曲目リスト>
- Something Got Me Started
- Stars
- Thrill Me
- Your Mirror
- She’s Got It Bad
- For Your Babies
- Model
- How Could I Fall
- Freedom
- Wonderland
何かが始まる予感 魅惑のワンダーランド
1曲目の”Something Got Me Started”:艶やかな男女の対話から、何かが始まる予感がします。
イカしてます。
カッコよすぎます。
全ての楽器の音が上質で、大人のロックです。
このアルバム、これから続く曲も、十分期待していいです。
2曲目の”Stars”:楽曲も、演奏も、歌も申し分ないです。
前奏のギターの音を聴いた瞬間に大方の洋楽ファンは、やられるはずです。
Aメロからして、名曲の香りがプンプンします。
サビは言わずもがなです。
3曲目の”Thrill Me”:サックスの独奏が、この曲の心臓部です。
非常にノリの良い曲で、聴く者の気分を高揚させます。
こんな極上の曲を冒頭に3曲も連ねて、後半息切れしないか心配かも知れませんが、それは全くの杞憂です。
後半にも素晴らし曲が目白押しです。
4曲目の”Your Mirror”:軽快なテンポはここで一休みですが、曲のクオリティの高さは留まるところを知りません。
ドラムを叩いているのは、日本人の誇り「屋敷 豪太」です。
正確なドラミングは安心して聴いていられます。
美しすぎるメロディが、”Mick Hucknall”の美声をさらに引き立てます。
6曲目の”For Your Babies”:アコースティック・ギターとピアノが、優しく奏でられ、幸福感に包み込まれることでしょう。
安心して、”Mick Hucknall”の歌声に聴き惚れてください。
間奏のギターの独奏が、歌声を称え合うように美しくも響き渡ります。
8曲目の”How Could I Fall”:”Mick Hucknall”が囁くように短く歌うと、哀愁漂うサックスの音色がそれに応えます。
その音色が、この曲がどれだけ美しいかを暗示させます。
実際にMick Hucknall”が歌い出すとと、それが単なる予感でなかったことに気づかされることでしょう。
9曲目の”Freedom”:ファンキーなギターのリズムに、キーボードの幻想的なメロディが重なります。
女性のバック・コーラスとともにエモーショナルな歌声が軽快なリズム陣と鮮やかな競演をしています。
10曲目の”Wonderland”:最後の最後まで名曲攻めです。
非常に丁寧に繊細に歌い上げている印象があります。
心地良い、メロディと美しい歌声は、聴く者を”Wonderland”の世界へと誘うことでしょう。
“Something Got Me Started”で激しく心を揺さぶられた後に、心休まる”Wonderland”で、美しい余韻に浸ることができます。
大ヒット曲収録も、これでもかの名曲揃い
空前の大ヒットを記録した”Stars”を収録したアルバムと言えば、この1曲だけでもある程度のセールスは期待できそうなものですが、
“Simply Red”の”Mick Hucknall”は、そんな手の抜いたことはしません。
信じられないぐらいのクオリティの曲を揃えてきました。
彼のアーティストとしてのプライドを感じさせます。
もともと商業的な成功にはそれほど関心がないという姿勢が次作の”Life”の音作りにも伺えます。
恐ろしい余裕の持ち主です。
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