“Pilot”の2回目のフライトということで、この”Second Flight”は、2作目のアルバムとなります。
3作目の”Morin Heights”がポップ・ミュージックの「金字塔」とも言える内容ですが、この”Second Flight”がその布石となったことを十二分に納得できる出色の出来映えです。
では、”Pilot”の黄金ポップ・ソングの”Flight”に出発です。
<曲目リスト>
- You’re My No. 1
- Love Is
- Call Me Round
- 55 North 3 West
- To You Alone
- Do Me Good
- Heard It All Before
- Bad To Me
- You’re Devotion
- January
- Passion Piece
- Dear Artist
“Call Me Round”、”January”の二大看板だけじゃない
3曲目の”Call Me Round”:10曲目の”January”と共に、このアルバムのハイライトとなる曲です。
とてもキャッチーな曲で、何十年たっても決して輝きを失わない曲です。
本当に、”Pilot”のポップ・センスには脱帽です。
5曲目の”To You Alone”:アコースティック・ギターの調べがとても美しい曲です。
サビの部分も切なくなるほどの繊細なメロディーです。
6曲目の”Do Me Good”:アコースティック・ギターの後は、エレキギターの旋律が印象的な一曲です。
Aメロの徐々に盛り上がってくる部分なんかはゾクゾクしますね。
8曲目の”Bad To Me”:”Call Me Round”や”January”ほどの華やかさはありませんが、楽曲自体は素晴らしい出来の名曲です。
私のお気に入りの一曲です。
10曲目の”January”:”Pilot”の人気を決定付けた一曲です。
この1曲を聴いただけで、”Pilot”のソング・ライティングの力がどれほどであるのか即座に想像できるでしょう。
11曲目の”Passion Piece”:これぞ”British Rock”の真髄です。
別に、ギターをかき鳴らしたり、声を枯れんばかりにシャウトするだけがロックではないという事をよくわかっていますね。
曲の調子に合わせるように、クラリネットの音が効いています。
12曲目の”Dear Artist”:前奏のピアノの伴奏を聴いたとき、”10cc”の”Lazy Ways”(アルバム”How Dare You”)かと思いました。
それはさておき、ピアノの旋律もとても美しいです。
また、後半のストリングスの部分はとても壮大で感動的です。
“Call Me Round”や”January”のようなキャッチーな曲に目が奪われ(耳が奪われる?)がちですが、アルバムの後半部分の”8,11,12曲目”あたりの曲の完成度はどうでしょう。
あの名曲揃いの3作目”Morin Heights”を凌ぐのではないでしょうか。
次のフライトも楽しみ!
しかし、これほどの名曲がずっしり詰まっているアルバムを発表しておきながら、次作の”Morin Heights”では、楽曲の素晴らしさと演奏技術で、前作を簡単に越えてしまう離れ技を見せつけたのには正直驚きでした。
ただ、それはこの愛すべきアルバム”Second Flight”の価値を下げるものでは全くないということを強調してもしすぎることはないでしょう。
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