サイケデリックなアルバム・デザインは、”The Beatles”の”Oldies”を思い起こします。
アルバムの中味も多種多様な音楽が混在し、絢爛豪華な内容となっています。
ノリノリのお祭り騒ぎの曲、心が温まるハッピーな曲、これぞ必殺ポップ・ソングの王道をひた走る曲と一日楽しめるアルバムです。
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<曲目リスト>
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- Garden Of Earthly Delights
- Mayor Of Simpleton
- King For A Day
- Here Comes President Kill Again
- The Loving
- Poor Skeleton Steps Out
- One Of The Millions
- Scarecrow People
- Merely A Man
- Cynical Days
- Across This Antheap
- Hold Me My Daddy
- Pink Thing
- Miniature Sun
- Chalkhills And Children
絢爛豪華なポップ・ミュージック絵巻物
1曲目の”Garden Of Earthly Delights”:1曲目から、飛ばしていますね。
ほとんど、お祭り騒ぎです。
ギターが唸り声をあげています。
異国情緒が漂うエンディングは、歌詞の中に出てくる「アラビアン・ナイト」を意識したものでしょうか。
この頃から、”Andy Partridge”の歌声が(特に高音部分が)、なぜか、「山下達郎」とダブるのは私一人だけでしょうか。
2曲目の”Mayor Of Simpleton”:2曲目でさらに加速します。ポップ・サウンド炸裂の王道を行くこのアルバムを代表する一曲です。
“Generals And Majors”(アルバム”Black Sea”に収録)を連想させ、後の、”The Ballad Of Peter Pumpkin Head”(アルバム”Nonsuch”に収録)に繋がる軽快なナンバーです。
3曲目の”King For A Day”:テンポこそ、1曲目・2曲目に比べゆったりとしていますが、ポップ街道まっしぐらの佳曲です。
“Mayor Of Simpleton”ほどの派手さはありませんが、聴くたびに曲の良さがじわじわと伝わってくる”XTC”には、よくある現象です。
アルバム冒頭から、3曲連続で突っ走る”XTC”の十八番です。
5曲目の”The Loving”:私のお気にいりの曲です。
幸せな気分になれる曲です。
間奏のギターのソロも心温まる音色ですね。
ちょっぴりシニカルな”XTC”にも、こんなストレートな良心的なポップ・ソングがあるんですね。
8曲目の”Scarecrow People”: “Andy Partridge”のボーカルの後を追いかけるように続くギターの音色が心地良い一曲です。
9曲目の”Merely A Man”: ブラスの音が、”The Beatles”の”Magical Mystery Tour”時代の”Penny Lane”を彷彿させるメリハリの効いた曲です。
絢爛豪華なポップ・ミュージック絵巻物
このアルバム”Oranges & Lemons”と、次作の”Nonsuch”の後期2作が、ポップ路線全開の”XTC”ですが、初期のパンク時代から、”Black Sea”のロック・バンド絶頂期や、アコースティックなサウンドを探求したり、”Big Express”で実験的な試みをし、いろいろな音楽と共に歩んできた感があります。
どの時代の”XTC”も魅力的です。
いろいろな”XTC”を存分に味わってみましょう。
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