【洋楽】おすすめのアルバム~”Mummer” : “XTC”

“XTC”6作目のアルバムです。

前作のアルバム”English Settlement”から、アコースティックなサウンドがさらに浸透してきています。

“Colin Moulding”の作品の”Wonderland”が特に印象に残る曲で、アルバム全体のイメージを象徴し、しかもアルバムをより魅力的なものにしています。

アコースティックな音が、作品を穏やかな雰囲気で包み込むような効果があります。

<曲目リスト>

  1. Beating Of Hearts
  2. Wonderland
  3. Love On A Farmboy’s Wages
  4. Great Fire
  5. Deliver Us From The Elements
  6. Human Alchemy
  7. Ladybird
  8. In Loving Memory Of A Name
  9. Me And The Wind
  10. Funk Pop A Roll
  11. Frost Circus
  12. Jump
  13. Toys
  14. Gold
  15. Procession Towards Learning Land
  16. Desert Island

ギターのプラグは抜いてリラックス

1曲目の”Beating Of Hearts”:これまでの”XTC”のどのアルバムにも存在しない音です。

どうして、このようにこれまでの延長線上にない曲が、突然生み出されるのでしょうか。

そのイマジネーションには、毎度のことながら脱帽です。

ボーカルは、”Andy Partridge”です。

2曲目の”Wonderland”:”XTC”のもう一人のソング・ライター”Colin Moulding”の最高傑作で、ボーカルも彼が担当しています。

曲調も”Wonderland”の世界のイメージを見事に表現しています。

“Colin Moulding”のボーカルもこの曲のイメージにあわせて、幻想的なものとなっています。

“Colin Moulding”がボーカルを務める曲の中には、”Life Begins At The Hop”(アルバム”Drums & Wires”に収録)や”Generals And Majors”(アルバム”Black Sea”に収録)に代表されるようにノリノリの曲もありますが、”Wonderland”では曲の雰囲気に応じてその歌声も巧みに使い分けています。

あまりに完成度が高い曲なので、このアルバムが出た当時は、この曲ばかりを繰り返し聴いていました。

おまけに”XTC”と言えば、”Wonderland”と、自分の頭の中に刷り込まれていました。

今、思い返せばもったいない話で、この曲が素晴らしいのは揺るぎない事実ですが、このアルバム”Murmur”の中にも良い曲がたくさんあります。

3曲目の”Love On A Farmboy’s Wages”:牧歌的な雰囲気の曲で、ギターもアコースティック・ギターですし、おまけにベース・ギターもウッド・ベースです。

ちょっと前の”Black Sea”から考えても、随分とアン・プラグド(電気的なものが抜けた)な感じです。

前作の”English Settlement”においても、その傾向がありましたが、本作において、一気に進んだ形です。

4曲目の”Great Fire”:アコースティックな音は、まだまだ続きます。

アルバムの統一感が感じられます。

アルバム・ジャケットのイメージにも重なるところがあります。

6曲目の”Human Alchemy”:”alchemy”と言うと、「錬金術」のことですから、”Human Alchemy”ですと、さしずめ「錬術」ということになります。

アルバム”Skylarking”で、”Dear God”という曲が、宗教的物議を醸し出しましたが、私個人の意見では、この”Human Alchemy”の方が、キリスト教的な教義と相容れないものではないかと心配になります。

異教徒の私には余計なお世話なのかも知れませんが・・・。

とにかく、PVの方は、衝撃的な映像です。

人類発祥の地とも言われているアフリカの地図が燃えています。

7曲目の”Ladybird”:一転して、穏やかな曲です。

軽快なメロディーに、ピアノの伴奏が効果的に使われています。

10曲目の”Funk Pop A Roll”:このアルバムの中では、異色の曲です。

ギターも今度はプラグ・インされています。

ロックしています。

“XTC”の”Black Sea”以前の香りがします。

そう言えば、”XTC”は、デビュー当時は、ファンク・バンドでしたね。

牧歌的で、ファンタジー

前作のアルバム”English Settlement”では、”No Thugs in Our House”に象徴されるようなタイトな曲がありましたが、本作”Mummer”では落ち着いた牧歌的な曲や穏やかな曲が多くあります。

次作のアルバム”Big Express”は、実験的な曲も増えてきますので、”Mummer”は心休まるアルバムと言えると思います。

>”XTC”に関する記事はこちらから

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