【洋楽】おすすめのアルバム”Misplaced Ideals” : “Sad Cafe”(サッド・カフェ)

“Sad Cafe”2作目のアルバムです。

アルバム・ジャケットの写真が怖いです。

アルバムの邦題も、「殺怒珈琲Ⅱ」と、「夜露死苦」を思わせる怖い雰囲気があります。

しかし、中味の曲を聴いてみると、センス溢れる上質ロックのオン・パレードです。

アルバム・ジャケットのあまりの怖さに萎縮して、食わず嫌いをすると、せっかくのご馳走を味わうことができません。

勇気を出して、”Sad Cafe”の世界に一歩踏み出してみてください。

<曲目リスト>

  1. Restless
  2. Send In The Clowns
  3. Run Home Girl
  4. Let Love Speak For Itself
  5. No Place To Go
  6. Mario
  7. Relax
  8. Feel Like Dying
  9. On With The Show

荒削りの音ですが、時には激しく、時には美しく

1曲目の”Restless”:重厚なギターの音で始まる緊張感のある曲です。

“Paul Young”の絞り出すような歌声に、パワーを感じるエモーショナルな曲です。

2曲目の”Send In The Clowns”:前奏のサックスの音が、何かエネルギッシュな力を秘めています。

“Paul Young”の小気味よいシャウトが曲全体の雰囲気をよりシャープなものにしています。

3曲目の”Run Home Girl”:前奏の心地良いサックスに続いて、美しいメロディが流れてきます。

この曲は、サックスの奏でる音がとてもよく効いています。

間奏のキーボードのうねるように響き渡る演奏も見事です。

楽曲の良さが曲全体に感じられます。

4曲目の”Let Love Speak For Itself”:”AOR”とは、違った大人の雰囲気が漂う曲です。

“AOR”との違いは、単に耳に心地良い音と違って、その音が味わい深いかどうかです。

8曲目の”Feel Like Dying”:”Paul Young”はシャウトすることもなく、淡々と歌うのですが、バックのピアノの音やサックスの音は、渋くて哀愁が漂っています。

9曲目の”On With The Show”:いよいよ”Sad Cafe”の”Misplaced Ideals”のショーが幕を閉じようとしています。

アルバムの最後を飾るのに相応しく”Paul Young”の迫力のある歌声が、曲の後半になると最高潮に達します。

それに呼応するかのように、ギターのソロも最大の盛り上がりをみせます。

原石が磨かれる前の美しさ

次作のアルバム”Facades”では、”10cc”の”Eric Stewart”のプロデュースにより、”Sad Cafe”の音も随分と洗練されたいきます。

しかし、同時に、少し小さくまとまってしまっているような印象を受けます。

このアルバム”Misplaced Ideals”に見られる、”Restless”や、”Send In The Clowns”は、ワイルドで激しく、”Run Home Girl”は、限りなく美しく、”Feel Like Dying”は渋くてクールなど、各曲に特徴があり、メリハリがありました。

とんがった”Sad Cafe”の音が、削り取られて丸くなってしまったような気がして残念です。

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