“Gloria Estefan”の3作目のアルバムです。
“Anything For You”で、新しい音楽の可能性を見出した”Gloria Estefan”と”Miami Sound Machine”です。
ラテン系の強烈なビートは、より洗練され、ポップな味付けを加えることで、より多くの音楽ファンの心をつかみました。
従来の心躍る軽快なリズムと、”Gloria Estefan”の澄み切った美しい歌声の両方を堪能できる魅力満載のアルバムです。
<曲目リスト>
- Betcha Say That
- Let It Loose
- Can’t Stay Away From You
- Give It Up
- Surrender
- Rhythm Is Gonna Get You
- Love Toy
- I Want You So Bad
- 1-2-3
- Anything For You
ラテンのビートから、ポップなリズムへの変貌
1曲目の”Betcha Say That”: “Conga”の激しいラテンのリズムを少し控え目にして、ポップな味付けをして、”Gloria Estefan”の歌声を楽しんでみてくださいという感じの曲になりました。
彼女の澄み切った魅力的な歌声を堪能するには、これぐらいのリズムの方が適しているのかも知れませんね。
2曲目の”Let It Loose”: ラテンのリズムはだいぶ影を潜め、ポップな曲調に仕上がっています。
この変化で、”Gloria Estefan”のファン層が広がったのではないでしょうか。
3曲目の”Can’t Stay Away From You”: “Anything For You”と並ぶ、しっとり歌い上げ系の曲です。
新しい”Gloria Estefan”の魅力です。
激しいビート一辺倒ではない多彩な彼女の一面をのぞかせてくれます。
5曲目の”Surrender”: バラードばかりだと物足りない”Miami Sound Machine”ファンも多いと思います。
そんなリズムに飢えている人には、おあつらえ向きな曲も用意されています。
6曲目の”Rhythm Is Gonna Get You”: それでも、もっとラテンのリズムをと言う人には、こちらはどうでしょうか。
さすがに、これだけの怒涛のリズムのシャワーを浴びれば大満足のはずでしょう。
それでは、今までの復習です。
メドレーで、”Rhythm Is Gonna Get You”~”Surrender”~”Conga”です。
やはり、”Gloria Estefan”そして、”Miami Sound Machine”の最大の魅力は、この軽快なラテン系のリズムでしょう。
(大変、勉強になりました。)
10曲目の”1-2-3″: 軽快なリズム、美しいメロディー、”Gloria Estefan”の良く通る伸びやかな歌声、”1-2-3″ 3拍子揃った曲です。
ステージ上で所狭しと駆け回りながら歌うサービス精神旺盛なところは、”Shania Twain”を思い起こします。
11曲目の”Anything For You”: “Gloria Estefan”の歌唱力が際立つ一曲です。
楽曲の素晴らしさも、勿論この曲の最大の魅力です。
スペイン語バージョンですが、英語とか言語の問題はどうでもよくなるほどの、楽曲の美しさ、歌声の素晴らしさを感じさせます。
新旧の魅力がバランス良く詰められたアルバム
“Anything For You”で、”Gloria Estefan”と、”Miami Sound Machine”の新境地を見出し、新しい魅力を開拓しました。
かと言って、従来のラテン系のリズムもすっかり影を潜めたわけではなく、これまでのファンにも納得のいくバランスのとれたアルバムだと思います。
軽快なリズムの中にも、”Gloria Estefan”の澄み切った美しい歌声が、最大限活かされるような配慮がされているように感じます。
(ガンガン強烈なリズムで押しまくるのではなく、”Gloria Estefan”の歌声に寄り添うような洗練された優しさを演奏に見て取れます。)
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