【洋楽】おすすめのアルバム”Jade” : “Sweetbox”(スウィート・ボックス)

洋楽アルバム紹介

Sweetbox(スウィート・ボックス)の3作目のアルバムです。

アルバム・タイトル”Jade”は、4代目のボーカリスト”Jade Villalon”の名を冠したものです。

“Sweetbox”は、プロデューサーである”Roberto “GEO” Rosan”が、様々なボーカリストを起用して、クラシック音楽とポップ・ソング(ヒップ・ホップやR&B等)を融合した音楽を作り続けてきました。

そして、2作目のアルバム”Classified”で”Jade Villalon”に代わり、さらに、3作目の本作”Jade”以後は、しばらくは、”Jade Villalon”がボーカリストとして定着します。

本作は、アルバム・タイトル”Jade”が示す通り、”GEO”のプロジェクトというよりも、”Jade Villalon”のソロ・プロジェクトの色合いが濃いものとなっています。

3作目にして、これまでのクラシック音楽とポップ・ソングの融合を全面に出すスタイルは、少し影を潜め、”Jade Villalon”の感性が色濃く出た形となりました。

<曲目リスト>

  1. Human Sacrifice
  2. Read My Mind
  3. Unforgiven
  4. Lighter Shade of Blue
  5. Utopia
  6. Don’t Push Me
  7. On the Radio
  8. Alright
  9. Stay
  10. Falling
  11. Fool Again
  12. Easy Come, Easy Go
  13. Always on My Mind
  14. One Kiss

クラシック路線から少し離れて、Jade色くっきり

1曲目の”Human Sacrifice”: クラシック路線から少し離れて、”Jade Villalon”の感性重視のサウンドに方向転換した曲です。

エキゾチックな曲調は、”Nelly Furtado(ネリー・ファータド)”の音を連想させます。

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2曲目の”Read My Mind”: “SweetBox”の最高傑作といえる曲です。

“Sweetbox”のこれまでのクラシック音楽とポップ・ソングの融合という路線で、培った音楽センスが結実した出色の出来映えとなりました。

アルバム・バージョンのオーソドックスのバージョンも十分魅力的ですが、アコースティック・バージョンや、ジャズ風バージョンも、それぞれに魅力たっぷりの内容です。

(2曲とも、アルバム”Jade”の”Silver Edition”に収録されています)

ジャズ風のアレンジも、ゆったりとしたテンポの雰囲気のある仕上がりです。

3曲目の”Unforgiven”: ふわふわとした浮遊感のある曲で、アルバム”Adagio”にも収録されていた”Chyna Girl”でもみられた東洋的なメロディーが見え隠れしています。

5曲目の”Utopia”: “Utopia”:「ユートピア」のタイトルに相応しい甘美のメロディーに、”Jade Villalon”の弾むような歌声が清々しい一曲です。

6曲目の”Don’t Push Me”: ベートーヴェン「月光」が前奏や間奏部分に使われ、従来の”Sweetbox”らしい演出です。

ギターの音がロック調の曲に一役買っています。

再びクラシック路線への回帰

本作”Jade”で、いったん、クラシック路線から少し距離を置いたかのようにみえる”Sweetbox”ですが、4作目のアルバム”Adagio”は、再びクラシック路線回帰のアルバムとなりました。

やはり、”Sweetbox”は、この路線がしっくりくると感じます。

しかし、本作”Jade”では、”Jade Villalon”のシンガーとしての魅力だけでなく、クリエイターとしての実力も十分に見せてくれました。

名曲”Read My Mind”も、今までのクラシック路線で培った高い音楽性があればこその作品だと思います。

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