【洋楽】おすすめのアルバム”How Men Are” : “Heaven17″(ヘブン17)

洋楽アルバム紹介

“Heaven17(ヘブン17)”の3作目のアルバムです。

前作の”The Luxury Gap”は、前々作の”Penthouse and Pavement”の続編といえるような内容でしたが、本作の”How Men Are”で”Heaven17″の音楽性は大きく変化しました。

従来のファンキーでダンサンブルな音から、1曲1曲に重みのあるクリエイティブな作品へと変化していきました。

ただ、アルバム・ジャケットの3人の写真で見てとれるように、彼らの服装やその音楽は相変わらず、スタイリッシュです。

<曲目リスト>

  1. Five Minutes To Midnight
  2. Sunset Now
  3. This Is Mine
  4. The Fuse
  5. Shame Is On The Rocks
  6. The Skin I’m In
  7. Flamedown
  8. Reputation
  9. And That’s No Lie

エレクトリック・ポップからの脱皮と深化!

1曲目の”Five Minutes To Midnight”: 一曲の中で、曲調が目まぐるしく変わる英国ロック特有の展開です。

エレクトリック”10cc”とでも分類したくなるような傾向と言えるでしょう。

2曲目の”Sunset Now”: エレクトリック・ポップという枠組を超えた作品です。

この曲が、前2作の”Penthouse and Pavement”、”The Luxury Gap”の延長線上から抜け出し、”Heaven17″の大きな飛躍へとつなげることになりました。

3曲目の”This Is Mine”: ブラス・セッションが印象的なダイナミックな作品です。
2曲目の”Sunset Now”と同様、従来の”Heaven17″のイメージを払拭するような楽曲の誕生です。

7曲目の”Flamedown”: ブラス・セッションの使い方等、”This Is Mine”と類似していますが、ボーカルの”Glen Gregory”が、押し殺したような歌声でスタイリッシュに決めています。

9曲目の”And That’s No Lie”: エレクトリック・ポップと呼ぶには壮大すぎます。

“Temptation”で見せたベース・ギターのファンキーな音を再び聴くことができます。

ジャズのようなピアノのソロもあり、”Heaven17″の音楽の引き出しの多さには舌を巻きます。

エレクトリック・ポップと呼ぶにはあまりにも深遠で壮大!

前々作の”Penthouse and Pavement”、前作の”The Luxury Gap”もスタイリッシュでダンサンブルで、相当イカしていましたが、本作の”How Men Are”は楽曲の重みを感じます。

“Human League”時代からの地道なエレクトリック音楽の探求と、幅広いジャンルの音楽の見識が実を結んだ奥深い楽曲が数多く誕生しました。

>”Heaven17″に関する記事はこちらから

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