“City Boy”6作目のアルバムです。
これまでの”City Boy”の6作品の中で、最も親しみやすいアルバムです。
“City Boy”のサウンドは、英国ロック特有のちょっとアクの強いところもあり、一筋縄ではいかない作品が多い印象でしたが、この”Heads Are Rolling”は、一曲ずつがわかりやすく、メロディもストレートで親しみやすい秀逸な作品が曲が数多く収録されています。
“Dinner at Ritz”のように、アルバムを通しで聴く必然性もなく、気に入った曲を取り出して聴くのも良いでしょう。
<曲目リスト>
- Mr. Shoes
- Heads Are Rolling
- Need A Little Loving
- Change in the Weather
- Domino
- Speechless
- Bloody Sunday
- The Sound of the Bell
- You’re Leaving Me
- Heaven for the Holidays
- Life on the Balcony
ストレートで親しみやすいメロディの曲群
2曲目の”Heads Are Rolling”:表題曲であり、このアルバムの注目曲です。
キャチーなメロディに、軽快なリズム、本作アルバム全体に言えることですが、今までの”City Boy”のちょっとひねった感覚が薄れ非常に親しみやすい雰囲気になっています。
4曲目の”Change in the Weather”:こちらの曲も、親しみやすいメロディが曲全体を支配していて、ポップな曲に仕上がっています。
5曲目の”Domino”:伸びやかなボーカルと、コーラスの掛け合いが印象的な曲です。
ストレートな曲調が、覚えやすいメロディとともに記憶に残る作品です。
7曲目の”Bloody Sunday”:”U2“の”Sunday Bloody Sunday“(アルバム”War“に収録)と似たようなタイトルの曲ですが、こちらは、”U2″の曲ほど重くなく明るい曲調です。
(おそらく、キーボードのピアノ音の軽やかな伴奏が曲全体の雰囲気を明るくしているのでしょう)
間奏のギターのソロも、とても鮮やかな切れ味をだしています。
8曲目の”The Sound of the Bell”:一見管楽器のような音のキーボードで始まる美しいメロディを持った曲です。
繰り返し歌われるサビの部分は、特にメロディ・ラインの美しさが際立っています。
11曲目の”Life on the Balcony”:キーボードの繊細な伴奏とともに、静かな歌いだしで始まる曲ですが、曲の後半に壮大なギター・ソロがあり、歌声も激しさを増してきます。
そして、最後は、最初の主題がキーボードの音色とともにフェイド・アウトしていきます。
惜しまれる最後の秀逸なアルバム
本作がおそらく、”City Boy”にとって最後のアルバムになったと思います。
これだけ粒ぞろいの曲を揃えておきながら、このアルバムが最後になったのはとても残念なことです。
本当に特異のセンスを持った魅力的なバンドでした。
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