“Fleetwood Mac”のポップ路線第一弾の作品です。
日本では、「ファンタスティック・マック」という邦題で発表されたアルバムで、まさにファンタスティックと呼びたくなるポップな曲が目白押しです。
“Stevie Nicks”の”Rhiannon”に注目が集まりそうですが、”Christine Mcvie”もとても良い曲を提供しています。
“Over My Head”、”Say You Love Me”のヒット曲は勿論のこと、アルバム中に収録されている曲はどれも価値ある一曲です。
<曲目リスト>
- Monday Morning
- Warm Ways
- Blue Letter
- Rhiannon
- Over My Head
- Crystal
- Say You Love Me
- Landslide
- World Turning
- Sugar Daddy
- I’m So Afraid
大活躍の”Christine Mcvie”
1曲目の”Monday Morning”: これまでの”Fleetwood Mac”のイメージを一新する曲です。
新加入の”Lindsey Buckingham”の作品で、”Fleetwood Mac”に新しい風を吹き込みました。
2曲目の”Warm Ways”: “Christine Mcvie”の作品で、ボーカルも担当しています。
“Christine Mcvie”の作品と言えば、このアルバムに収録されているヒット曲の”Say You Love Me”を思い浮かべますが、この”Warm Ways”も非常に美しいメロディを持つ魅力的な曲です。
LP時代に聴いていたときには、”Say You Love Me”などのシングル曲に目を(耳を)奪われていて、こうした
地味だけど味のある曲の良さがあまりよくわからなったです。
大変もったいないことをしていました。
4曲目の”Rhiannon”: “Stevie Nicks”の作品で、ボーカルも担当しています。
間違いなく名曲の部類に入る曲で、楽曲も素晴らしいです。
リマスター版が出ていますが、リマスタリングされているとは言え、1975年に発売された音がこれだけのクオリティを持っていたことに驚きました。>/br>
リマスタリングの技術だけでは、これほどの音は出ないでしょう。
それほど、”Fleetwood Mac”の演奏技術が高かったことと、当時の彼らの音作りの姿勢の高さが証明された結果でしょう。
5曲目の”Over My Head”: 再び、”Christine Mcvie”の作品です。
実際に、ヒットしましたし、本当に良い曲ですね。
でも、やはり当時は、軽快な曲調の”Say You Love Me”の方ばかりに気を取られていました。
歳をとって、肉よりも野菜の方が美味しく感じられるようなものでしょうか。
7曲目の”Say You Love Me”: やはり、傑作でした。
当時聴いていても、今、聴いても名作は名作です。
と言うことで、今作”Fleedwood Mac”「ファンタスティック・マック」の最大の功労者は、”Christine Mcvie”でした。
8曲目の”Landslide”: “Fleetwood Mac”に加わる前の”Buckingham Nicks”の男女ユニットで活動していた頃のコンビです。
“Lindsey Buckingham”のアコースティック・ギターの伴奏にのって、”Stevie Nicks”がしっとりと歌っています。
本当にこのコンビの加入は、”Fleetwood Mac”の大ブレークには、必要不可欠の存在でした。
(とくに、最初は、”Lindsey Buckingham”だけを引き抜く予定でしたが、おまけのようについてきた”Stevie Nicks”の存在は、後のソングライティングを考えると、いい買い物でした。)
ファンタスティックで、不思議なバンド
“Lindsey Buckingham”と”Stevie Nicks”の加入を期に、ポップ路線に大きく舵をきった”Fleetwood Mac”は、本作”Fleetwood Mac”で大ブレークしました。
過去に何枚ものアルバムを出しておきながら、このアルバムが、「セルフ・タイトル」というのも何か奇妙な感じがします。
当時、このアルバムがデビュー・アルバムだと思ったぐらいです。
しかし、”Fleetwood Mac”は、不思議なバンドです。
バンド名を関する古参のメンバーは、そのバンドの音には、大きく関わることもなく、新しいメンバーに「
このバンドで、好きにやっていいからね」という寛大さを持っています。
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