【洋楽】おすすめのアルバム”Drums & Wires” : “XTC”

“XTC”の3作目のアルバムです。

1、2作目のアルバムが、パンクやニュー・ウェーブのジャンルに分類されていた”XTC”でしたが、この”Drums & Wires”の前衛的なロックは、彼らの音楽の分岐点になったことでしょう。

前衛的でありながら、彼らのポップ・センスが所々に垣間見ることができます。

次作のアルバム”Black Sea”の黄金ロックの萌芽が見られるアルバムです。

3作目にして、彼らの演奏技術は、かなりの水準に達し、その音作りも今後の”XTC”の基盤をすでに確立しています。

<曲目リスト>

  1. Making Plans For Nigel
  2. Helicopter
  3. Day In Day Out
  4. When You’re Near Me I Have Difficulty
  5. Ten Feet Tall
  6. Roads Girdle The Globe
  7. Reel By Reel
  8. Millions
  9. That Is The Way
  10. Outside World
  11. Scissor Man
  12. Complicated Game
  13. Life Begins At The Hop
  14. Chain Of Command
  15. Limelight

ポップな感覚を秘めながらも前衛的なサウンド

1曲目の”Making Plans For Nigel”: “Colin Moulding”が、ボーカルを務める曲で、前作までのパンキッシュな音を引きずりながら、完全にはポップになりきれない危うさを残しつつも、メンバーの演奏は弾けています。/br>

2曲目の”Helicopter”: “Andy Partridge”にボーカルが替わります。

“Drums & Wires”のタイトル通り、ドラムとベース・ギターのうねりが良く絡んでいます。

3作目のアルバムにして、相当程度の技術に達していると思います。

3曲目の”Day In Day Out”: 一見滑らかなベース・ギターの踊るようなリズムも、良く聴くとかなり不規則なリズムを時折刻んでいます。

それに呼応するかのように、ギターも奇妙なフレーズを奏でています。

それでも、曲としてのまとまりを持たせているところが、”XTC”の一筋縄ではいかない才能でしょう。

勿論、相当程度の演奏技術がなければ成り立たないことです。


5曲目の”Ten Feet Tall”: ポップでキャッチーな曲が好みの人には、難解な曲が続きましたが、メロディー・ラインが際立った曲の登場です。

2種類のギター・ソロは、それぞれに魅力的で、ギターの腕に覚えのある人は挑戦したくなるフレーズだと思います。

7曲目の”Reel By Reel”: ライブでもよく披露されるギター・サウンド炸裂の一曲です。

前奏直後のギターのフレーズがとても印象的です。

10曲目の”Outside World”: こちらもギターのフレーズが特徴的な躍動的な曲です。

“Remastered”版の”XTC”の各アルバムを揃えてみましたが、このアルバム”Drums & Wires”の音がもっとも切れ味するどく浮き上がってきたように感じます。

13曲目の”Life Begins At The Hop”: 再び、ボーカルは、”Colin Moulding”で、多くの洋楽ファン納得の一曲ではないでしょうか。

ノリの良いこの曲は、ドライブのお伴にもってこいではないでしょうか。

“Andy Partridge” のエフェクトを効かせたギター・ソロもイカしています。

かなりのレベルに到達した演奏技術

“XTC”特有の難解で屈折した調子の曲も多いアルバムですが、演奏技術はかなりの水準に達していて、後期の”XTC”と比べても遜色のないものです。

一風変わった曲でも、楽器の音は鮮明で、演奏の稚拙さで聞きづらいということは全くありません。

次作の”Black Sea”では、黄金ロックとも言えるような秀逸な曲がいくつもありますが、その片鱗を伺えるようなメロディーが、この”Drums & Wires”でも随所に聴くことができます。

とは言っても、色々な技巧が込められた”Drums & Wires”の解釈は、私自身も未だ、道半ばと言ったところです。

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Drums & Wires

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