【洋楽】おすすめのアルバム”Don’t Believe the Truth” : “Oasis”(オアシス)

洋楽アルバム紹介

“Oasis(オアシス)”の6作目のアルバムです。

原点回帰の音が聴けます。

原点とは、”Definitely Maybe”時代を指すのではなく、”Oasis”誕生以前の輝かしい英国ロック全盛時代です。

作曲者に、ベース・ギター担当の”Andy Bell”を加えたことで、より楽曲の魅力が深まりました。

ギター中心の音ではありますが、これまでの曲の終始、ギターがかき鳴らされている状態から、”間”というものも音楽の一部であるという境地に達しました。

<曲目リスト>

  1. Turn Up The Sun
  2. Mucky Fingers
  3. Lyla
  4. Love Like A Bomb
  5. The Importance Of Being Idle
  6. The Meaning Of Soul
  7. Guess God Thinks I’m Abel
  8. Part Of The Queue
  9. Keep The Dream Alive
  10. A Bell Will Ring
  11. Let There Be Love

伝統的英国ロックへの回帰

1曲目の”Turn Up The Sun”: “Andy Bell”の作品です。

アルバムのオープニング・ナンバーを、”Gallagher”兄弟以外のメンバーの作品が飾るのも、”Andy Bell”を尊重し、信頼する姿勢を感じます。

それに応えるように、”Andy Bell”は、本作でも、”Keep The Dream Alive”など良い作品を残しています。

2曲目の”Mucky Fingers”: 作曲者も様々ですが、本作の”Don’t Believe the Truth”では、”Noel Gallagher”が、ボーカルを担当している曲が何曲かあります。

とりわけ、”Noel Gallagher”が作曲し、ボーカルを担当している曲に、英国ロック全盛時代の伝統的な音を感じます。

セカンド・アルバム”(What’s The Story) Morning Glory?”の”Cast No Shadow”でみせたストリング編成も大変魅力的でしたが、”Mucky Fingers”のような曲には、ハーモニカの音がよく似合います。

3曲目の”Lyla”: これまでの、”Oasis”の常套手段であった”Noel Gallagher”作曲、”Liam Gallagher”ボーカルの作品です。

ライブでもよく披露される後期”Oasis”の代表的な曲です。

一方で、曲の終始、重厚なギター・サウンドが隙間なく埋め尽くされている点も、”Oasis”のこれまでの常套手段です。

5曲目の”The Importance Of Being Idle”: “Noel Gallagher”作曲・ボーカルの作品です。

恐らく”Noel Gallagher”がどうしても自分で歌いたかった曲ではないかと推測しています。

“The Importance Of Being Idle”「怠惰であることの重要性」。

本当の怠け者は、絶対に歌うことはない曲でしょう。

そんなこと思いつくこともないでしょう。

才能豊かではあっても、生真面目な”Noel Gallagher”が、怠惰になりたくてもなれない怠惰への憧れの曲です。

7曲目の”Guess God Thinks I’m Abel”: 旧約聖書の「カインとアベル」に基づく曲です。

作曲者が”Liam Gallagher”というのも、ちょっと気が掛かりな点です。

なぜなら、「カインとアベル」は、アダムとイヴがエデンの園を追われた(失楽園)後に生まれた兄弟で、カイン(兄)は、アベル(弟)を嫉妬のあまり殺してしまうからです。

カインは、農耕を生活の糧として、アベルは、羊飼いです。

(何か、この辺も、”Gallagher”兄弟を連想してしまいますね。)

ある日2人は各々の収穫物をヤハウェに捧げるのですが、ヤハウェは、カインの収穫物は無視し、アベルの羊の子を重んじました。

それに嫉妬し、カインはアベルに手をかけるのですが、”Liam Gallagher”が自分は、「アベル」だと歌っているので、ちょっとハッとします。

9曲目の”Keep The Dream Alive”: 個人的には、本作のベスト・ソングだと思っています。

“Andy Bell”の作品です。

さすが、ベーシストの作品です。

ベース・ギターが歌うようにメロディーを刻んでいます。

前奏の”Noel Gallagher”のギターの音色が心地良く響きます。

サビの部分は勿論ですが、Aメロ、Bメロも含めてたっぷりと味わえる名曲です。

奏功!様々なソングライターの楽曲

様々なメンバーが、曲作りに携わっていますが、”Oasis”という一つのバンドの音に溶け込んでいます。

特に、ベーシストの”Andy Bell”の作品には、目を見張るものがあります。

“Oasis”の音楽にまたひとつ魅力が追加されました。

>”Oasis”に関する記事はこちらから

Don’t Believe the Truth

新品価格
¥910から
(2017/4/19 20:07時点)