“Sara Evnas”3作目のアルバムで、カントリー・ミュージックからロック・ミュージック路線への大きな舵をきりました。
アルバム・タイトルと同名の“Born to Fly”のヒットで音楽のジャンルを超えたファンを獲得しました。
表題曲の”Born to Fly”の他にもキャッチーな曲が多く収録されていて、このロック、ポップス路線は、このアルバム”Bor to Fly”以降の作品にも踏襲されています。
曲目リスト
- Born to Fly
- Saints & Angels
- I Could Not Ask for More
- I Keep Looking
- Let’s Dance
- Why Should I Care
- Four-Thirty
- Show Me the Way to Your Heart
- You Don’t
- Every Little Kiss
ロック路線で”Born to Fly”
1曲目の”Born to Fly”:
デビュー・アルバム”Three Chords And The Truth”とセカンド・アルバムの”No Place That Far”は、純粋なカントリー・ミュージックの アルバムでした。
どちらかと言うとスロー・テンポのほんわかとしたカントリー・ミュージックで、ともするとハワイアンを思わせるようなゆったりとした曲が多かったと思います。
ところが、この”Born to Fly”の変容ぶりは衝撃的でした。
突き抜けるような爽快感は、 “Sara Evans” が真っ青な空に向かって飛び立っていくかのようです。
2曲目の”Saints & Angels”:
“Sara Evans”の伸びやかな歌声は、ほんわかとしたカントリー・ミュージックよりも、スロー・テンポの曲でもこうした力強いサウンドの方がよりよく発揮されるのではないかと思います。
3曲目の”I Could Not Ask for More”:
ゆるやかなテンポの曲ですが、 前々作の”Three Chords And The Truth”と前作の”No Place That Far”のほんわかとしたカントリー・ミュージックとは明らかに異なります。
静けさな中にも、決意のような毅然とした姿勢が感じられます。
バイオリンの使い方もカントリー・ミュージック 特有の軽快な音ではなく、クラッシック・ミュージックやポップ・ミュージックにみられる美しくしっとりとしたものになっています。
4 曲目の”I Keep Looking”:
キレのあるギターの前奏が、ロック色の強いキャッチーな曲を予感させます。
サビの部分やギターのソロ演奏なんかは完全なロック・ミュージックです。
“Sara Evans”を知らないひとに、「これカントリー・ミュージックだよ」って言ったら、にわかに信じられないことでしょう。
11曲目の”Every Little Kiss”:
これまで、”Sara Evans”のロック路線への転換を称え、「やっぱりカントリー・ミュージックよりロック・ミュージックの方がいい」というつもりはありません。
“Sara Evans”は、ロックの要素を取り入れてはいますが、完全にカントリー・ミュージックを手放しているわけではありません。
このアルバム”Born to Fly”以降の作品も、ロック路線はつづきますが、主軸はカントリー・ミュージックであることには変わりありません。
この”Every Little Kiss”なんかを聴いていると、カントリー・ミュージックを強く感じさせる曲でも、十分に幅広い音楽ファンに愛されそうな作品だと実感させられます。
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