【洋楽】おすすめのアルバム”Blur” : “Blur”(ブラー)

“Blur”の5作目にして、驚きのセルフ・タイトルとなったアルバムです。

これまでに、4枚のアルバムを発表し、ブリッドポップの牽引者として、名を轟かせた”Blur”が、このタイミングで、セルフ・タイトルのアルバムを出すのは意外です。

確かに、このアルバムで、”Blur”の音が大きく変わったことは事実です。

1曲目の”Beetlebum”を聴けば一目瞭然ですが、より重厚な音に生まれ変わり、研ぎ澄まされた”Blur”の新しい音楽の方向性を示唆しているようです。

<曲目リスト>

  1. Beetlebum
  2. Song 2
  3. Country Sad Ballad Man
  4. M.O.R.
  5. On Your Own
  6. Theme from Retro
  7. You’re So Great
  8. Death of a Party
  9. Chinese Bombs
  10. I’m Just a Killer for Your Love
  11. Look Inside America
  12. Strange News from Another Star
  13. Movin’ On
  14. Essex Dogs

ブリッドポップとの訣別か、新たな”Blur”ミュージック

1曲目の”Beetlebum”: “Graham Coxon”の重々しいギターだけが鳴り響きます。

“Damon Albarn”が、ギターの伴奏だけを頼りに淡々と歌い始ます。

やがて、”Alex James”のベース・ギターと、”Dave Rowntree”のドラムスの音が重ねられていくのですが、そこには、以前の”Blur”のちょっと不真面目な遊び心のようなものは微塵もありません。

非常にストレートな曲表現で、これまでのブリット・ポップとの訣別を意味するかのように思えます。

2曲目の”Song 2″: 曲の冒頭に、”Dave Rowntree”のドラムスの聴かせどころがあります。

このアルバムで、もっとも過去4作品の”Blur”の音が感じられる曲ですが、随分と重厚なサウンドになったように思えます。

わずか2分あまりの短い曲の中に、”Graham Coxon”のギターに代表されるような緊迫した音とダイナミックな曲の展開が凝縮されています。

4曲目の”M.O.R.”: 本作の特徴でもあるのギター・サウンドが前面に出ている曲で、”Graham Coxon”のギター・ワークの真価が発揮されるのではないでしょうか。

前作”The Great Escape”以前にあった捻った曲調は影を潜めストレートな表現がされています。

5曲目の”On Your Own”: ブリットポップと訣別したからといって、”Blur”のDNAを失ったわけではありません。

“Blur”の遊び心は、そこかしこに残っています。

ギターの奏法、楽器の使い方にはひと捻りありそうです。

7曲目の”You’re So Great”: ギターの弾き語りのような曲です。

シンプルな曲ですが、メロディーは大変魅力的で、何か懐かしさすら感じます。

“Oasis”の”Songbird”(アルバム “Heathen Chemistry”に収録)を思わせるアコースティックな曲です。

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8曲目の”Death of a Party”: 重い、あまりに重い音です。

しかしながら、美しいメロディーが見え隠れします。

新しい”Blur”の音楽を切り拓く音です。

“New Order”の”I Told You So”(アルバム”Waiting for Sirens’ Call”に収録)で見せたような重厚な音です。(マンチェスターの次世代の音なのでしょうか)

>”New Order”に関する記事はこちらから

>アルバム”Waiting for Sirens’ Call”に関する記事はこちらから

11曲目の”Look Inside America”: “For Tomorrow”(アルバム”Modern Life is Rubbish”に収録)の前奏を連想させる音で始まり、途中、”Country House”(アルバム”Great Escape”に収録)のリズムを刻みだし、美しいストリングスのようなメロディーは、”End of a Century”(アルバム”Parklife”に収録)をなぞり、前作以前のアルバムの音楽が勢ぞろいです。

その後、「ブリットポップよ、さようなら」と言わんばかりのギター・ソロが新しい”Blur”の音楽を奏でて、その終焉を迎えます。

マンチェスターのムーブメントが世界の潮流に

“Blur”の”Damon Albarn”は、「ブリットポップは死んだ」の言葉を残し従来のポップ路線との訣別を果たすのですが、ブリットポップは、世界のポップ・ミュージックに多大な影響を与え、世界の潮流になったという感があります。

その最大の立役者の”Blur”が、ブリットポップと訣別し、新たな音楽を模索して一歩踏み出すことは、音楽界にとてtも大変意義深いことです。

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