【洋楽】おすすめのアルバム”Bleed Like Me” : “Garbage”(ガービッジ)

洋楽アルバム紹介

“Garbage”の4作目ののアルバムです。

前作のアルバム”Beautifulgarbage”が、”Androgyny”をはじめとし、多種多様で個性的な曲が多く収録されていましたが、
本作の”Bleed Like Me”は、ギター・サウンド中心の重厚なロック・ミュージックを展開しています。

表題曲の”Bleed Like Me”に代表されるように、”Shirley Manson”の書く歌詞には、社会的な問題を取り上げる作品が多くあります。

<曲目リスト>

  1. Bad Boyfriend
  2. Run Baby Run
  3. Right Between The Eyes
  4. Why Do You Love Me
  5. Bleed Like Me
  6. Metal Heart
  7. Sex Is Not The Enemy
  8. It’s All Over But The Crying
  9. Boys Wanna Fight
  10. Why Don’t You Come Over
  11. Happy Home

ストレートで重厚なサウンド、メンバー全員がギター・リスト

2曲目の”Run Baby Run”: 重厚なサウンドの中にも、メロディアスな部分が同居している”Garbage”の魅力がそのまま詰まった曲です。

“Androgyny”をはじめとし、個性的な曲が散らばめられた文字通り”Beautiful”なアルバムとなった前作の”Beautifulgarbage”と異なり、ストレートなギター・サウンドが展開されている本作”Bleed Like Me”です。

3曲目の”Right Between The Eyes”: これまでのどのアルバムより、ギター・サウンド全開のアルバムではないでしょうか。

なにしろ、メンバー4人全員がギター・リストとしてクレジットされているぐらいです。

ボーカルの”Shirley Manson”も、声帯の病気で一時声を失いかけた状況から、手術後見事に復帰し、術後とは思えないパワフルな歌声を聴かせてくれます。

4曲目の”Why Do You Love Me”: 本作”Bleed Like Me”は、メリハリがあるアルバムです。

ギター・サウンド全開で、ぐいぐい行く曲としっとりと聴かせる曲の棲み分けがしっかりできています。

勿論、この”Why Do You Love Me”は、前者の方です。

5曲目の”Bleed Like Me”: この曲の歌詞に”Karaoke Bar”が登場しますが、日本で生まれた「カラオケ」がすっかり海外でも定着した感があります。

しかも、”Garbage”の”Shirley Manson”の口からこの言葉が出るのは意外でした。

このカラオケ・バーに入り浸ている男の話が面白いです。

2杯目には、「負け犬」になり、3杯目を飲む頃には「スーパースター」になっています。

その他、自分の肌にハサミをあてる人や、拒食症で皮膚の下に骨が透けて見える女性が、口々に、こう言います。

“Hey Baby, Can You Bleed Like Me?”「ねえ、私みたいに血を流せる?」

“You Should See My Scars”「私の傷痕を見てよ」

“Shirley Manson”の歌詞に、社会的な病理に関する内容が多く出てきます。

7曲目の”Sex Is Not The Enemy”: 曲調こそ違いますが、前作のアルバム”Beautifulgarbage”の代表曲である”Androgyny”同様、「性」をテーマとした曲です。

“Androgyny”と異なり、曲調は、ストレートで迷いのないサウンドです。

8曲目の”It’s All Over But The Crying”: 「全て終わった、後は泣くしかない」なんとも切ない歌詞です。

一方でそのメロディーは大変美しく、”Garbage”のメロディー・センスには、ただ脱帽です。

11曲目の”Happy Home”: 魅惑のフレーズが繰り返されるのですが、最初は、淡々と、時には心地良い音を伴って軽やかに、次第にギターの重厚な音を従えて、
その表情を変えていきます。

曲の後半は、ストリングスのような音とともに楽曲の盛り上がりを見せます。

試練を乗り越え、さらに高まるバンドの結束

今回のアルバム”Bleed Like Me”は、制作段階で様々な困難がありましたが、そこは、実績、実力とも十分んなメンバーのことでしたから、アルバム自体には、そんな心配を全く感じさせない力強いサウンドに溢れていました。

逆に、メンバー間の確執や4ヵ月の空白期間が、それを乗り越えた結果、バンドの結束がさらに高まったのではないかと、このアルバムの出来映えをみてそう感じます。

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