【洋楽】おすすめのアルバム”Black Celebration” : “Depeche Mode”(デペッシュ・モード)

“Depeche Mode”の5作目のアルバムです。

“Black Celebration”なんて、何か恐ろしいタイトルですが、表題曲である曲の方も相当おどろおどろしています。

しかし、本アルバムの収録曲の中には、感涙ものの美しいメロディーをもつ作品もあります。

タイトルのイメージに惑わされず、”Martin Gore”の恐るべきソング・ライティングを味わい尽くしてほしいものです。

また、”Black Celebration”は、”Depeche Mode”史上、もっとも、”Martin Gore”がリード・ボーカルを務める曲が多いアルバムです。

比類なき美しいメロディーとともに、彼の甘美な歌声に酔いしれることでしょう。

<曲目リスト>

  1. Black Celebration
  2. Fly On the Windscreen (Final)
  3. A Question of Lust
  4. Sometimes
  5. It Doesn’t Matter Two
  6. A Question of Time
  7. Stripped
  8. Here Is the House
  9. World Full of Nothing
  10. Dressed In Black
  11. New Dress

“Depeche Mode”史上、もっとも美しい曲が収録

1曲目の”Black Celebration”: 穏やかではないタイトルです。

曲調も無気味です。

しかし、この雰囲気はアルバムに一貫しているもので、アルバムを通してこの雰囲気から逃れることはできません。

ただ、この厭世的な気だるい雰囲気の中にも、一筋の光明が放たれる至極のメロディーが随所に見られます。

あなたは、それを決して聴き逃すことはないでしょう。

なぜなら、それは、あまりにも強烈で印象的だからです。

2曲目の”Fly On the Windscreen (Final)”: 曲のタイトルに、(Final)と付くのは、”It’s Called a Heart”のシングルB面に収録されているものと、別のバージョンの収録を意味するものです。

シングル・バージョンに比べて、より凄みが増したという印象です。

“Death is everywhere There are flies on the windscreen”で始まる歌詞も穏やかでないですね。

3曲目の”A Question of Lust”: “Black Celebration”、”Fly On the Windscreen”の雰囲気を引きずるかのような重苦しい出足でしたが、”Depeche Mode”史上もっとも美しい曲です。

“Martin Gore”がボーカルを務めるこの曲は、”Depeche Mode”特有の電子楽器による技巧的なことはほとんど施していません。

“Martin Gore”のソング・ライティングの力のみで、ここまでの作品に仕上げています。

恐るべき才能です。

5曲目の”It Doesn’t Matter Two”: “Depeche Mode”のパーカッションというものについて考えてみたいと思います。

“Depeche Mode”は、これまでにいろいろなものをパーカッション(打楽器)に使ってきました。

前作のアルバム”Some Great Reward”に収録されていた”People Are People”では、何と大砲の音が打楽器替わりに使われていました。

“Depeche Mode”の手にかかれば、叩いて音の出るものは全て打楽器となります。

いえ、叩かなくてもリズムを刻めば、もうそれは打楽器です。(打楽器の概念がよくわからなくなりました。)

そして、今回は人の声です。

さらに、澄み切った高い音は何を叩いているのでしょう。

グラスか陶器の食器を叩いている音のようにも聴こえます。

しかも、それが、とても魅惑的なアクセントになっているのが驚きです。

6曲目の”A Question of Time”: 強烈に刻まれたリズムと、”Dave Gahan”の押し殺したような歌声に緊張感が走ります。

“Speak And Spell”や”A Broken Frame”などの初期のアルバムには、時折見せたポップなメロディーや哀愁とか牧歌的などという甘い雰囲気は、このアルバムに限っては皆無です。

8曲目の”Here Is the House”: 他のバンドでは、ベース・ギターが担当するであろう音を、電子音あるいはシーケンサーで再現しています。

ベース・ギターがまるで打楽器の用な音を醸し出しています。
いずれにしても、リズムを担当する楽器なので、その辺の区別はとりわけ”Depeche Mode”にとっては、あまり意味がないのかもしれません。

今度は、間奏のメロディーを同じく電子楽器が担当しています。

この曲の間奏部分のメロディーは、”Depeche Mode”史上最高に美しいものかも知れません。

ポップとは程遠いのにこれだけ支持された理由

本作”Black Celebration”は、表題曲に代表されるように、厭世的な歌詞、ポップとはとても言えない鬱積したメロディーがアルバム全体を支配していますが、英国本土は勿論のこと、ヨーロッパの各地で多くの支持を集めました。

その重苦しい雰囲気よりも、楽曲のクオリティの高さの方が勝った結果なのでしょう。

本当に素晴らしい音楽というものは、必ずしもキャッチーである必要がないということの証明となるでしょう。

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