“Enya”5作目のアルバムです。
精緻な音を求めるのと同様に、曲のイメージに最もあった言語を選んで歌っています。
映画「ロード・オブ・リング」の主題歌でも使われた架空の言語「ロックシャン」や「日本語」までも駆使しています。
また、PVも非常に色彩豊かで、ますます”Enya”の荘厳な世界を演出するのに一役買っています。
<曲目リスト>
- Less Than A Pearl
- Amarantine
- It’s In The Rain
- If I Could Be Where You Are
- The River Sings
- Long Long Journey
- Sumiregusa (Wild Violet)
- Someone Said Goodbye
- A Moment Lost
- Drifting
- Amid The Falling Snow
- Water Shows The Hidden Heart
音や映像、言語までも巧みに操る”Enya”
1曲目の”Less Than A Pearl”:架空の言語「ロックシャン」で歌われた曲です。
音だけではなく、その言語にまでこだわった”Enya”が作り上げた厳かなイメージがそこには、あります。
2曲目の”Amarantine”:前作のアルバム”A Day Without Rain”に収録されていた”Wild Child”と”Only Time”は、あまりにも見事な作品でした。
“Enya”の精緻な音楽と、極上のメロディーがあいまって至極の音が出来上がりました。
そんな2作品の流れをくむ、これまた屈指の名曲が出来上がりました。
表題曲に相応しい”Enya”の魅力がたっぷりと詰まった曲です。
PVの映像も息をのむばかりの色彩豊かな内容となっています。
3曲目の”It’s In The Rain”:前曲の”Amarantine”と対をなすほどの豊かなメロディーを持った曲です。
“Amarantine”同様、PVの色彩の豊かさには、心打たれます。
「音」、「歌詞」、「映像」までもが、”Enya”の繊細なイメージに調和して一体の芸術作品となっています。
5曲目の”The River Sings”:この曲を聴くと、FIFA国際マッチの重要な試合が今から始まるという緊張感を覚えます。
サッカーの国際マッチといえば、1990年、イタリアで開催されたサッカーワールドカップにおける、イングランド代表の公式応援歌としてリリースされた”New Order”の”World in Motion”を想起させます。
イングランドやアイルランドには、国際的に知られたアーティストが数多くいて、羨ましいかぎりです。
さぞかし代表チームの士気は上がるでしょうね。
6曲目の”Long Long Journey”:”Enya”の壮大な音楽の旅はまだまだ続きます。
“Enya”のイメージは、内面から湧き上がってくるような感覚ですね。
そして、それは決して枯渇することのない豊かな泉のようです。
7曲目の”Sumiregusa (Wild Violet)”:”Enya”が、「松尾芭蕉」の俳句にインスパイアされて作った曲と言われています。
同じく、芭蕉に触発されて「夏草や 兵どもが 夢の跡」に代表される「奥の細道」の足跡をたずねた「ドナルド・キーン」と重なるものがあります。
日本人以上に、日本語の持つ繊細さを理解している2人ではないかと思われます。
8曲目の”Someone Said Goodbye”:厳かな曲が多いこのアルバムの中で、淡々と歌われる中でも豊かなメロディーを持っている曲です。
静けさの中にも魂を揺さぶられるような心地良い旋律があります。
クリスマスを厳かにすごす必須アイテム!
次作の”And Winter Came”では、より一層冬のイメージが強く感じるアルバムとなるのですが、本作”Amarantine”も、クリスマスのイメージにぴったりな厳かな曲が数多くあります。
実際に、本作”Amarantine”には、クリスマスをテーマにしたDisc2がセットになった”Amarantine Special Christmas Editon”というバージョンもあります。
このアルバムが、クリスマスを大切な人とより穏やかに厳かに過ごすために必ず役立つアイテムになると思います。
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